現在住んでいるマンションが手狭になったから住み替えたいけれど、子どもが通っている保育園や小学校の学区は変えたくない――。そんな悩みを抱える子育て世代が、マンションリノベのプロのアドバイスで、専有面積にこだわりすぎず、納得できる物件と出合えた成功事例をご紹介します。
※こちらの内容は、2024年3月時点の情報です
前編の「不動産のプロに聞く!後悔しないコンパクトマンション探しのコツ」をみる
「リライフプラス vol.49」掲載
text:hiromi matsubayashi
illustration:akiko utsuro
お客さまへ住まいの提案を行うエージェント業務のほか、カウカモ事業部の副部長としてメンバーのマネジメント業務に従事
Case1 今通っている保育園を転園したくない
夫婦(30代前半)+子ども(3歳)
70㎡以上ある3LDKの物件を検討していましたが、保育園を転園しなければならないエリアにあることがネックに。個室は寝室と子ども部屋だけでも数年間は問題ないと考え直し、エリア重視で59㎡・3DKの物件を購入。
広々LDKと、ゆるく仕切った個室にリノベして、今の暮らしにフィットする住まいに。手狭になったり学校問題がなくなったら、住み替えも検討する予定。
Case2 長年住んでいて愛着があるエリア。交友関係も手放したくない
夫婦(40代前半)+子ども(16歳)
子どもが誕生したときから長年住んできた環境は離れがたく、交友関係も継続させたいと考え、エリア優先でリサーチ。広さは現状と同じ55㎡ぐらいで十分と割り切り、2LDKの物件を手に入れました。
子どもが独立したあとは、夫婦ふたりの暮らしに合うよう、リノベでバルコニー側の壁を撤去し、リビングをゆったりとさせた1LDKにすることも視野に入れています。
Case3 共働きなので、職場の近くで探したい!
夫婦(30代前半)+子ども(0歳)
広い住まいが持てる郊外の物件に憧れはあったものの、共働きのため育児と仕事のバランスを考慮して、広さよりも職場にアクセスのよいエリアであることを優先して探すことに。
当初は寝室と子ども部屋を取れる2LDKを希望しましたが、子ども部屋が必要になるのはしばらく先、と考えて1LDKを購入。子どもが成長して手狭になったら住み替えも検討しています。
Case4 上の子が今通っている小学校の学区内で住み替えたい
夫婦(40代前半)+子ども(9歳、5歳)
姉弟のため、寝室+2つの子ども部屋は必須で、80㎡前後の物件を希望していましたが、理想的な物件は9歳の長女が通う小学校の学区外にあるものばかり。転校はどうしても避けたかったので、学区内のもう少し狭い物件も検討することに。
さらに、子ども部屋はベッドとデスクが置ければOKと割り切り、廊下が短く効率のよい間取りであれば60㎡台の広さでも十分、と判断しました。