経年変化を楽しむ素材とオリジナル家具で住みやすさ満点のマンションリノベ
アズ建設 (設計・施工)
キッチンの収納キャビネット、ミニマルなテーブルは造作家具。どちらの天板もモルタル調のデコリエを塗装しました。天井、壁面のタイル、家具それぞれの色合いが調和するキッチンスペースです。
DATA
間取り図
技術力の高さに定評、ライフスタイルに合わせたこだわりの詰まったリノベーションを提供
キッチンは毎日使うからこそ、こだわりの空間に
一部に斜めの壁がある、変形間取りの約80㎡のマンション。家具を造作して素材にもこだわり、住みやすさとデザイン性が絶妙バランスの住まいへとリノベーションしました。
もとの間取りは3LDKでしたが、寝室だけを確保した1LDKに。キッチンの位置を見直し、連続する窓を活かしたワンルームのLDKをつくっています。毎日何度も使ううえに、カトラリーや食器にキッチンツールと物が多いキッチンの収納は使いやすさを重視。背面のキャビネットやオープン棚、ダイニングテーブルをオリジナルで造作し、空間をすっきりおさめました。キャビネットは木目が美しいナラ材で、天板はモルタル調のデコリエ仕上げ。壁には光沢のあるタイルを張り、露出配管を天井の色と合わせるなど、キッチン全体を素材からこだわってコーディネートしています。
シャープなデザインに、木やタイルなどの素材で軽やかさをプラス。収納するものを事前にシミュレーションして設計されたキャビネットは、効率的で無駄がありません。
回転式の室内窓がつくる風と光の通り道
2部屋をつなげたLDKは、手持ちの家具にぴったりのプランに。テレビとTVボードの高さを考慮して室内窓の高さも決めました。寝室との間仕切り壁に設けた室内窓は回転タイプを選択。空気が循環し、各部屋の温度差が少なくなることで、より快適な室内環境をつくっています。
壁や天井の仕上げは水性塗料のAEP、床はナラ無垢フローリングに。LDKの斜めの壁に沿って、ヘキサゴンタイルを張った縁側スペースも設けました。防水性がある縁側スペースは、愛犬がごはんを食べたりトイレをしたりする時にも大活躍。屋外でも使うようなタイルで仕上げているので、屋内でも戸外にいるようなおおらかな雰囲気になっています。
食事もリラックスタイムもゆったり過ごせるスタイル。ものを最小限に保って余白のある空間に。
タイルと無垢材の境目は一直線にカットするのではなく、タイルの形に合わせた職人技。
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室内窓の向こうは寝室。その先にはひと部屋丸ごと使ったウォークインクローゼットが。
室内窓は空気を循環させる回転タイプ。黒い窓枠がシンプルなインテリアを引き締めています。
小さなペンダントライトを吊り下げたキッチンカウンター。電球色で温もり感をプラスしました。
キッチンのサイズに合わせたキャビネットは大容量。実用的なものをすっきり隠してくつろぎ感を。
硬質ながら清潔感がある、キッチンの白いタイル。目地を細かくとることでおしゃれな雰囲気に。
LDKと廊下をつなぐ室内ドアは造作してガラス張りに。LDKで得る自然光を廊下に呼び込みます。
玄関ホールの右手がパントリー。買い物から帰宅後、パントリー経由でキッチンに行けるので便利。
一方、左側には浴室などの水まわりを配置。洗面室とウォークインクローゼットをつなげて着替えを快適に。
MATERIAL
床：ナラ無垢材
壁：AEP塗装
天井：AEP塗装
INSTRUMENTS
設備：TOTO
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リノベりす編集部コメント
キッチン周りの造作家具はものが無理なく収納できるだけでなく、デザインがシンプルで魅力的です。木やタイル、仕上げ材がミックスされて洗練された空間になっていると思います。窓際の縁側スペースも気持ちよさそうですね。