親子で共有するフレキシブルな和室と家事ラク動線を取り入れたマンションリノベ
ハンズデザイン一級建築士事務所 (設計・施工)
DATA
間取り図
日常の生活を大切にし、丁寧につくりあげる
昔ながらの田の字型プランのような家をめざして
分譲の賃貸マンションに暮らしていた4人家族のSさん。暮らしやすい立地や環境だったので、マイホームとして同じマンション内で売りに出された物件を購入することに。自分たちに合った家にしたいと、購入を決断したタイミングで、ハンズデザイン一級建築士事務所に相談しました。
希望したのは、昔ながらの田の字型プランのように、和室が続くワンルームにすること。もとは一般的な3LDKでしたが、壁を取り払って水まわりの位置を変え、廊下もすべて部屋に取り込みました。家具を置かないシンプルな和室は、家族が自由にくつろげる場所に。思い思いに過ごしたり、遊んだりしながら、夜は家族全員が並んで眠りにつくのだそう。
動線・収納をとことん見直して暮らしやすく
玄関からのメインの動線は、正面の和室を通り抜けてリビングにつながる真っ直ぐなライン。一歩足を踏み入れると、優雅な日本旅館のような風景が広がり、家族はもちろんゲストを迎えるのにもぴったりです。そして右手にあるのが、玄関から直接クローゼットに入れる家族専用の裏動線。帰宅後はクローゼットに服やカバンを置き、手を洗ってリビングへ。さらに脱衣室・洗濯機置き場・クローゼットを一直線につなげて洗濯動線を短縮しました。
以前は収納が少し苦手だったというSさん。部屋の使い方や過ごし方を担当者とじっくり話し合い、キッチンやリビングの造作家具ですっきり解決しています。
MATERIAL
床:杉無垢材
INSTRUMENTS
キッチン:造作
リノベりす編集部コメント
空間に連続性をもたせたので、以前の間取りよりもグッと広く感じます。家族が思い思いに過ごせる場所があり、いつも仲良く暮らせそうですね。和室のないマンションが増えているなか、和室の良さを再認識した事例でした。