行き止まりのない動線で広く暮らす。風も光もぐるりとめぐるのびやかなマンションリノベ
ハンズデザイン一級建築士事務所 (設計・施工)
DATA
間取り図
日常の生活を大切にし、丁寧につくりあげる
夫婦ふたりの生活にフィットする住まいへ
住み替えを考えていたNさん夫妻。まだ物件が決まっていない時期から、ハンズデザイン一級建築士事務所が開催していた完成見学会に参加し、住みたい家のイメージを膨らませていました。程なく延床面積56㎡の中古マンションを購入し、リノベーションの設計・施工を依頼。夫婦ふたりで快適に暮らせるよう、間取りや設備を思い切って変えることにしました。
もとの間取りは、それぞれの部屋が狭く、分断されている2LDK。独立性の高い個室をなくし、できるだけ空間が連続する「どこにいても明るく、風が通る住まい」をめざしました。2方にバルコニーがある部屋は壁を取り払ってオープンなLDKに。空間の中央には、「おこもり室」と浴室をまとめた箱を配置して、それを挟んで玄関から左右にスペースを振り分けています。動きに無駄がない、回遊性のある間取り
玄関を入って右方向は、II型のオープンキッチン。シンク側を対面にし、コンロ側のカウンターを壁いっぱいに伸ばしてワークスペースもつくりました。また玄関から直接キッチンに入れるので、買い物から帰ってきたときの荷物を運ぶ動線がスムーズ。調理スペースも広く、効率的で無駄のないレイアウトです。
左方向にはトイレや洗面などの水まわり、そしてその先には寝室を配置。寝室はリビングとつながり、行き止まりなくぐるりと行き来できる回遊動線が生まれています。家じゅうどこへ行くにも後戻りせずに移動できることで、閉塞感がなくなり、限られた空間を実際以上に広く感じる住まいになっています。
リノベりす編集部コメント
ぐるぐると回れる動線なので、実際の面積以上に広がりを感じます。何をしていても、次の作業の場所までスムーズに行けるので、ストレスフリーの生活ができそうだと思いました。部屋と部屋がつながって、明るく風通しのよい住まいになっています。