これからの暮らしを見据えて純和風の平屋をリノベーション
住工房 (設計・施工)
DATA
間取り図
長く暮らす家だから、シンプルで飽きないリノベーションを
リビングを家の中心スペースとして間取りを再構成
Mさんの実家は純和風の平屋。現在は母が暮らしていますが、将来的には子ども世代が受け継ぐことになっています。そこで和風建築の雰囲気を残しながら、快適に暮らせる家にしたいと、リノベーションに踏み切りました。
もとの間取りでは南側の二間続きの和室が使われないままになっていたので、こちらを暮らしの中心となるリビングに改修。壁を取り払ってダイニングキッチンをつなげることで、広さと日当たりを確保しました。キッチンは部分的に間仕切りをした対面型で、すぐ前にカウンターテーブルを直結させたので、料理をスムーズにセッティングできます。
和の雰囲気はそのままに、暮らしやすさをアップ
南側をリビングにすることで、夏の風通しや冬の保温性を手に入れたMさん邸。部屋の配置変更に加え、自然素材をふんだんに採用しているのも、心地よさの秘訣です。床や巾木はマホガニーの無垢材、キッチンの壁は天然の大谷石を使用。リビングとダイニングキッチンを仕切る格子戸、クリアガラスをはめ込んだリビングドアやダイニングのカウンターテーブルは、タモ無垢材のオーダーメイドで統一感を出しています。
また、襖や欄間など風情のある建具はそのまま活用。和の魅力が引き立つよう、リビングの壁や天井は2色使いにしています。和風の玄関は既存の形を残しつつ、美しく見える工夫をプラス。収納棚を増やし、朱色のクロスをアクセントにすることで、個性が光るおもてなしスペースになっています。
MATERIAL
床:マホガニー無垢材
リノベりす編集部コメント
家の中で一番過ごしやすい場所をリビングにすることで、暮らしの快適性がぐんと上がっています。水まわりをLDKの近くに配置して、生活動線がぐんと短くなっていますね。段差のない、ひと続きの間取りは安心感もあります。