RC造5階建ての実家を受け継ぎリノベーション。既存を活用しながら今の暮らしに合わせて快適に
空間社 (設計・施工)


暮らしの中心となるLDKには、ダイニングテーブル一体のキッチンを配置。キッチン~パントリー~ウォークスルークローゼット~ランドリールームと、家事がはかどる回遊動線をつくりました。
DATA
間取り図
「小さいからやれること」を大切に、てまひまかけた家づくり
空間に連続性をもたせてのびやかに暮らす
夫の母との同居を機に、実家の一部を引き継いだSさん夫妻。実家は30年前に建てたRC造5階建で、しばらく空き家になっていた4階と5階をリノベーションして、Sさんファミリーが住むことになりました。
4階は、和室をなくしてLDKのワンルームとし、大きな窓を活かした開放的な空間に。中央にはキッチン一体のダイニングテーブルを造りつけ、オープンな家族空間をつくりました。キッチンの奥には、パントリー、ウォークスルークローゼット、ランドリールームを一室にまとめて配置。家事動線がスムーズになるよう、キッチンを経由してぐるりと移動できる回遊動線をプランしました。
状態の良かった浴室とトイレは既存を活用し、洗面所はミラーを残して洗面台を新設。主寝室と廊下は、床と収納扉の表層部分のみ整えています。
洗練されたシンプル&ナチュラルスタイルに
5階は、もともとの間取りを活かして子ども部屋に。建具や造作の本棚はそのまま使い、壁紙は子どもたちがそれぞれ好みの色を選びました。
壁一面の大きな収納は扉を変更。かつて夫が兄弟で過ごした部屋が、女の子2人のカラフルな空間に生まれ変わっています。
内装は、シンプル&ナチュラルに。白をベースにして、床やキッチンの下がり天井、さらに造作テーブルや収納扉なども明るい木目を採用しました。
置くものはミニマルにし、家具や小物はクールで軽やかなデザインに。ベージュのモールテックスのキッチン、淡いピンクのタイルなど色味をペールトーンでまとめることで、既存の建具と程よく調和しています。
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リノベりす編集部コメント
思い出のある実家が、今の家族にぴったり合う住まいに変わっています。きれいな状態の既存と新しいものがバランスよくまとまっていると思いました。回遊動線があることで効率的で無駄のない家事空間になっていますね。