築70年の長屋がリノベで激変！将来の変化に対応する賃貸併用住宅へ
リノベーション東京 (設計・施工)
来客が多く賑やかな生活のため、リビングや玄関はゆとりをもたせています。落ち着きを感じるナチュラルカラーで、自然と人が集まり誰でもくつろげる空間に。
DATA
間取り図
「価値」と「快適」そして「幸福」をプラスする住まいに
両面使いのカウンターを食卓兼用にしてリビングを広く
築70年の長屋に暮らす施主夫妻。学生の多い土地柄で、子どもは独立していることから、1階を夫妻の住まい、2階を賃貸住宅にしたいと考えました。建物全体が老朽化しているので建て替えも検討しましたが、現在の建ぺい率では床面積を小さくすることになるため断念。スケルトンリノベーションを行い、基礎部分など構造を残しつつ新しい家にすることに。
1階はLDK＋寝室＋納戸という2人で暮らすには十分な間取り。ワイワイと人が集まることが多いので、LDKを広くプランし、会話が弾むオープンタイプのキッチンを設置しています。撤去できない壁で支えたカウンターは、ダイニング側からもキッチン側からも座れる優れもの。ゲストと一緒に料理したり、おしゃべりしたりして楽しみが広がります。
淡い色調のLDKの中で程よいアクセントになっているキッチンカウンター。あえて収納は付けず、椅子を置ける仕様に。
キッチンの裏手は納戸。将来、息子がこちらに住む際にはリフォームして内階段を取り付けられるようになっています。
ナチュラルカラーで家族もゲストもくつろげる空間に
広々としたLDKはシンプルにすっきりとまとめて、くつろぎの空間を演出。ナチュラルなカラーを使って色数をしぼり、落ち着いた印象にしました。リビングの白壁は、映画などを迫力満点の画面で楽しめるようプロジェクター用のクロスに。ゲストのおもてなしだけでなく、夫妻の趣味も満喫できる住まいになっています。
訪れる人が一番最初に目にする玄関は、広く快適な空間に。家族も毎日気持ちよく使えるよう、美しく見える工夫を凝らしました。光を柔らかく取り入れるスリット入りのドアや同一色の壁面と収納の組み合わせ、シンプルなダウンライトなどを用いて、圧迫感のないスペースをつくっています。
夏の暑さや冬の寒さを防ぎ、快適な住まいにするため、全ての窓にインナーサッシを設置。遮音対策にもなりました。
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長屋のため隣家とつながっていた屋根は、リノベを機に切断。外壁もサイディングで一新しています。
寝室には大型のクローゼットを造りつけ、タンスなどの置き家具がなくても困らないような設計に。
上下に分かれた扉付きの棚を設けて、靴だけでなく、それ以外の物もすっきり納めています。
玄関ホールにゆとりをもたせて、人が集まるLDKのすぐ隣にトイレをプラン。
窓に加え、浴室乾燥機も備え付けたので、室内干しやカビ対策も万全です。
2階の賃貸住宅は、ミニキッチンではなく自炊しやすいサイズに。
浴室トイレが別、たっぷりの収納、室内干しのパイプと使い勝手抜群のワンルーム。
こちらの事例は、「リノベーションのビフォー＆アフター vol.9」特集でご紹介しています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：NODAネクシオ/Jネクイオ、リビエラ/インテリアタイル（玄関）
建具：Panasonic/ベリティス
玄関収納：Panasonic/ベリティスコンポリア
玄関ドア：LIXIL/ジエスタ
INSTRUMENTS
システムキッチン：トクラス/Bb
キッチンカウンター：Panasonic/インテリアカウンター
システムバス：TOTO/WT-N1216
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リノベりす編集部コメント
築年数の古い長屋が、現代の暮らしに合う便利な住まいとして、見事に蘇りましたね。来客の多い生活や将来一軒家として使う可能性などさまざまなことに配慮されていると思います。賃貸の部屋に暮らす人への思いやりも素敵ですね。