築50年以上の団地をリノベで暮らしやすく。2つのワークスペースがある住まい
錬(れん) (設計・施工)
DATA
間取り図
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
思い出のある実家をリノベーション
同じ団地内で別々の部屋に暮らしていたSさん夫妻と母。夫婦ともにリモートワークが増えたことに加え、妻が妊娠したのを機に、それぞれの住まいを交換する形で住み替えをすることに。母が住んでいた1階の部屋は、夫の生家。思い出のある住まいをリノベーションによって間取りから作り変えることにしました。
設計・施工は同じ団地内で2件のリノベ事例のある錬(れん)に依頼。オープンルームをしていた際に興味を持ったことと、設計担当が夫と同世代だったため感覚が近いと感じたことが決め手になったといいます。
Sさん夫妻が目指したのは、子どもを見守りやすく、リモートワークもはかどる家。L字型の対面式に変更したキッチンは手元が隠れるぎりぎりまで腰壁を下げて、リビングの様子を見渡せる設計に。造作したカウンターテーブルでPC作業もできるよう、コンセントを用意しています。
対照的な2つのワークスペースがあるプラン
どちらもリモートワークが多いというSさん夫妻のため、それぞれに用意されたワークスペースは対照的なデザイン。
キッチン脇のパントリーも兼ねた夫のワークスペースは、壁面一杯に書籍が並べられ、まるで秘密基地のような雰囲気。以前は家中に点在していた夫の好きなアジアン雑貨や漫画、フィギュアなどはすべてこの空間に集約し、コンパクトながら居心地のよい空間になりました。
一方、掃き出し窓に面した妻のワークスペースは、将来の子ども部屋として使用することも見据え、ある程度の広さも確保した明るい空間に。ミントグリーンに塗装した壁がさわやかな雰囲気を与えます。仕事をしながらリビングにいる子どもの様子がうかがえるように取り付けた室内窓は、圧迫感を抑えて一石二鳥。LDKのアクセントにもなっています。
MATERIAL
キッチン・洗面タイル:名古屋モザイク
床:朝日ウッドテック
壁:塗装
INSTRUMENTS
キッチン:LIXIL
キッチン水栓:KVK
キッチンオープン吊り棚:Woodone
洗面台:AICA
ミラーキャビネット:造作
トイレ:LIXIL
UB:既存
リノベりす編集部コメント
コンパクトながら、ニッチやアクセントウォールなど遊び心を感じる住まいでした。夫のワークスペースは圧巻ですね。