階層ごとに印象を変えるメゾネット。築古ならではの課題をデザインでクリアしたリノベーション
ハコリノベ (設計・施工)


オリジナルモデュールのパネル「tatema」を採用した寝室。玄関ホールまで続く壁や建具は、37.5㎜間隔に規格化されていて、フロア全体に一定のリズムを生み出しています。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
縦スリットのパネルで天井を高く見せる
築53年・壁式構造のメゾネットマンション。壊せない壁があることに加え、天井高は225~230cmと一般的なマンションと比べると低く、さらに梁が大きいため圧迫感もある物件でした。
リノベーションでは、そのデメリットを逆に活かして自分たちだけのオリジナルな空間を構築。寝室のある6階と生活のメインとなる7階を、それぞれ好みのテイストでまとめ上げています。
下階は寝室などを配したプライベートスペースに。浴室やトイレなど仕切りが必要な部屋は、移動できない構造壁を活かす配置としました。
また、高さを感じられる工夫として、壁面に縦スリットの入ったデザインを取り入れています。階段を上がった先にある構造壁は、趣味で集めている鉢をディスプレイする場所に。下のフロアと続けてダークトーンで統一し、照明の数も抑えることで、落ち着きのある空間になっています。
白をふんだんに使って明るく開放的なLDKに
上階はひと続きのLDK+個室に。下階とは雰囲気をがらりと変えて、白を基調とした明るく爽やかなインテリアに仕上げています。
床は明るい木目のフローリング、壁や天井は白いクロスを選択。大容量のキッチン+カウンターも白で統一し、家具はナチュラルカラーでまとめました。
「昼間は上のフロアに居る子どもが、夜になると下のフロアで過ごすことで、入眠がスムーズになりました。心身のリズム調整に役立っていると思います」と施主のMさん。
場所によってインテリアを変え、視覚的なメリハリをつくったことが、生活リズムの調整に一役買っているようです。
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リノベりす編集部コメント
玄関のある下階から階段ホールまでは落ち着いたインテリア、上階は明るく開放的なインテリアと、対照的な雰囲気が同居している個性的な住まいですね。低い天井などの課題がデザインの工夫で見事に解決しています。