2つのロフト、玄関土間にオープンなWIC、LDK内にベッドスペース。既成概念を覆す自由な間取りにマンションリノベ
ハコリノベ (設計・施工)
LDKにベッドスペースがある一風変わった間取り。間仕切りをカーテンにすることで空間をフレキシブルに使えます。ロフトを使って縦の空間も有効活用しました。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
2つのロフトで空間を効率よく使う
躯体現しの壁天井や足場板など、年月を重ねた素材の味わいを楽しむことのできる住まい。築27年のマンションを施主夫妻のこだわりが詰まった空間にリノベーションしました。
プランの肝となるのは2か所に設けたロフト。限られたスペースを最大限に活用できるアイデアです。
玄関土間に設けたアトリエのような部屋は下を収納スペースにして大型の荷物をしまえるように。ロフトの高さを低めに設定しているため、アトリエの中は立って歩くことが可能です。また、リビングに設置したベッドスペースの上部は趣味の読書を楽しめるライブラリー。天井が低く、適度にこもり感があるため集中して読書を楽しめるスペースになりました。
秘密基地のようなライブラリースペース。壁の上部を開口にすることで風通しがよく、エアコンの空気も届くように。
アール開口の小さなスペースは童話に出てきそうな佇まい。ミシン作業を快適に楽しむことができます。
アパレルショップを思わせるオープンなクローゼット
玄関を入ってすぐに広がるのは、アパレルショップを訪れたようなオープンなクローゼット。ランダムにレイアウトした木柱にパイプを取り付けて、洋服や帽子などを美しく収納しています。柱を使うことで空間に抜けができ、圧迫感を軽減。空気もこもらないため、大切な洋服を風通しのよい状態で保管しておくことができます。
なるべく見せたくないクローゼットをあえてオープンにすることで、キレイがキープできるだけでなく大好きな洋服や小物がインテリアとして空間に彩りを与えてくれます。
非日常な空間を日常に。様々な居場所があり、どこを切り取っても絵になる住まい。施主夫妻は日によって場所を変え、カフェタイムを楽しんでいるのだとか。
土間の突き当りには棚を造作して帽子やバッグを陳列できる場所に。アトリエの室内窓が可愛らしい雰囲気。
ある程度太さのある木材を支柱にしているため、コートなどの重たい衣類をかけても問題無し。奥には試着室もある本格的な仕様です。
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LDKの壁天井は躯体現しに。テレビを掛けるために部分的に取り付けたアイボリーのパネルが優しいアクセントになりました。
ベッドスペースは床材を切り替えてメリハリを。窓際にはフレキシブルに使えるアイアンのバーを取り付けています。
ベッドスペースの上部はライブラリーとして活用。ついつい長居してしまいそうな心地よい空間です。
L字型のダイニングカウンターを配したキッチン。カウンタートップには足場板を採用しています。
造作のキッチンは足場板とも相性よくおさまりました。木の箱などを収納に使い、ラフな雰囲気。
お気に入りの調理道具を整然と並べて。モルタル仕上げの壁が程よくナチュラルさを軽減しています。
天井まで使った廊下収納はグレーに塗装して壁天井に馴染ませました。水まわりにつながるドアは引き戸にして省スペースに。
洗面台には幅の異なるタイルを使用して印象的に。照明は繊細なデザインのブラケットライトをセレクト。
ランドリー収納もオープンタイプに。洗濯物を干したり畳んだりできる家事ラクなスペースです。
手前のドアはトイレ。存在感のあるアンティークのドアをチョイスしました。そのまま土間兼クローゼットにつながります。
シンプルなトイレ空間。黒とベージュの壁紙を張って大人っぽい雰囲気に仕上げました。
非日常的な雰囲気の土間兼クローゼット。広々としてマンションであることを忘れてしまいそうな空間です。
窓際に棚をDIYで製作して洋服を畳んでしまえるスペースに。土間に光と風を取り入れることができます。
ミシンを使うために設けたロフトはちょっとした隠れ家のような佇まい。童話の世界に迷い込んだような空間です。
MATERIAL
床：北海道ナラ（アトリエ）、オーク材/オスモ塗装（廊下、LD）モルタル（土間）、フロアタイル（キッチン、ベッドスペース）、カーペット（ライブラリースペース）
壁：モルタル（キッチン、キッチン腰壁一部）、タイル（洗面室一部）、
INSTRUMENTS
キッチン：造作
洗面台：造作
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リノベりす編集部コメント
絵本に出てくるようなノスタルジックな雰囲気な住まいですね。圧巻のクローゼットは大胆なプランですが、見せることで楽しみながら収納できるいいアイデアなのではと思います。