アンティーク家具が似合うアパルトマンをめざして。ロンドン帰りのフルリノベ
東京リノベ (プロデュース)
玄関と個室の間仕切りにガラスを取り入れたことで、暗く狭かった空間が開放的に。クラシックなドアや床、モダンヴィンテージのシューズボックスなど思い描いていたイメージを形にしました。
DATA
間取り図
東京のまんなか、リノベに暮らす
部屋数を減らして、広々と開放感のあるLDKに
Mさん夫妻の住まいのイメージソースになったのは、ヨーロッパのアパルトマン。もともと夫妻はロンドンに住んでおり、アンティーク家具など古くて素敵なものを愛用してきました。帰国する際、日本の新築マンションの画一的な内装では調和が取れないと考え、中古×リノベーションに踏み切ることに。設計・施工は東京リノベに依頼しました。
間取りは一般的な3LDKから余白のある1LDKに変更。壁を撤去してリビングダイニングを広くとり、オープンキッチンを配置しています。洋室2部屋はまとめて夫妻の寝室に。一角を玄関からつながる石床とし、ワークスペースやアウトドア用品を置く場所として活用しています。将来は壁をつくり子ども部屋にすることも可能です。
緑豊かな公園が臨めるLDKは、洋室を取り込んで約20畳を確保。くつろぎと開放感のある空間に。
使いやすくて美しい、アール天板のオープンキッチン
床は足触りのよいタモ材の無垢フローリング。LDKはもちろん寝室や廊下にも使い、どこか懐かしくて上品なイメージのヘリンボーン張りにしました。壁の仕上げは温かみを感じるベーシュのクロスに。黒く塗装した廻り縁や巾木とあいまって、大切なアンティーク家具が馴染む空間になっています。
LDKの主役は、アールのカウンターが目を引くオープンキッチン。天然の大理石マルキーナを加工したもので、ウッディなリブ材と組み合わせて個性を演出しています。カウンターにはPC用の配線孔を用意しワークスペースとしても使えるように。下部には収納をつくり使い勝手も抜群。キッチン本体は既製品を使いながらMieleの食洗機を設置したり、デザインもモダンな海外風に仕上げるなど、機能性とデザインを両立させています。
キッチンの壁はアクセントとして光沢のあるタイルを使用。硬質ながら清潔感があります。
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ダイニング側の窓カウンターは白いタイル張り。植物を置いたり作業をしたりするスペースに。
壁がなくなり、どの場所でも明るい日差しを感じられるようになりました。
ヘキサゴンタイルをオリジナルの模様に。見切りには真鍮を採用しています。
手前の石床がフリースペース。現在はリモートワークが増えたため、夫妻の仕事場として活躍中です。
ガラスの仕切りで明るくなった玄関には、ラタン製のシューズボックスを造作。上部の壁面に設置したNEW LIGHT POTTERYのブラケット照明は、真鍮にラタンが巻きついたデザインがシューズボックスともリンクして、玄関の顔となっています。
モノトーンでコーディネートした洗面脱衣室。真鍮の水栓金具や取っ手が印象的です。
キッチンの大理石をイメージして浴室のデザインを選びました。
トイレの壁紙は、妻の希望でGUCCIのフローラルモチーフに。
クラシカル、モダンヴィンテージ、ミッドセンチュリーとさまざまな要素を融合。
MATERIAL
床：タモ無垢材（ヘリンボーンサーモアッシュ/LD、洋室、廊下）、天然石（玄関、洋室一部）、タイル（キッチン）、マーモリウム（WIC）
壁：クロス、タイル（キッチン）
天井：クロス
INSTRUMENTS
キッチン：大理石マルキーナ天板＋IKEA＋ミーレ食洗機
浴室：TOTO
洗面台：造作
トイレ：TOTO
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リノベりす編集部コメント
アンティークやヴィンテージのものを生活の一部として心地よく取り入れつつ 、モダンな遊び心も忘れない...欧州で暮らしていた経験とMさん夫妻の抜群のセンスが隅々にまでいかされた今回のリノベーション。ここからヴィンテージの家具や植物が加わり、より一層魅力的な住まいに仕上がる事と思います。