モノトーン×ステンレス。余白を活かすスタイリッシュリノベーション
東京リノベ (プロデュース)
ステンレスのアイランドキッチンが、この家の主役。日ごろから友人を招いて料理をふるまうことも多いのだそう。一段上げた床に張ったタイルは掃除しやすく、床面のアクセントという視覚的効果も。
DATA
間取り図
東京のまんなか、リノベに暮らす
シンプルな色と素材で、住まいをデザイン
愛着のある街で、賃貸のデザイナーズマンションに暮らしていた施主。内装は気に入っていたものの、少し手狭に感じることもあり、マンションの購入を考え始めました。当初は、新築マンションを見て回りましたが、リノベーションという方法を知り、東京リノベに依頼することに。紆余曲折ありながら、ようやく条件にぴったりで、雰囲気のよいマンションに出会い購入しました。
リノベーションにあたり、施主には具体的なイメージがあったのだそう。それは、黒と白をベースに、木やモルタル、ステンレスなど、色と素材の数を絞りこんだ空間。さらに「機能美」や「無機質」などを意識しつつ、すっきり片づいた余白のある住まいに再構築しています。
リビングテーブルにバイオエタノール暖炉を置いて、癒しの空間に。「必要以上のものを買わない・置かない」生活をモットーに、部屋をコーディネート。
ライフスタイルに合わせたアイランドキッチン
アパレルデザインの仕事をしていることもあり、細部にまで施主の美意識が貫かれている住まい。約19.5帖のLDKは、壁や天井をラフな塗装仕上げに、床には穏やかな木目のサクラの無垢材を張っています。
その中で、ひときわ存在感を放っているのが、ステンレス製のアイランドキッチン。配管のため一段高い位置にあり、飾り気のないフォルムがミニマルな美しさを醸しています。また背面の壁いっぱいに、収納付きのカウンターを設置。家電を並べたり、ワークスペースとして活用したり、多様な使い方をしています。真ん中に洗面スペースがあるのは、面白いアイデア。エアコンの効いた部屋で、テレビや音楽を楽しみながら身支度ができるので、朝の時間がぐっと快適になったそうです。
オールステンレスのキッチンは耐水性・耐火性に優れ、お手入れラクラク。程よい光沢感でクールな雰囲気に。
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むき出しのダクトやステンレスが、ラフな塗り壁と調和しています。家具は最小限に抑え、余白を残しました。
キッチンから窓際まで続く収納カウンター。隠す収納で、部屋をすっきり保ちます。
LDKの入り口はブラックのカラーガラスを使った引き戸に。光を通しつつ、さりげなく空間を仕切ります。
キッチンの背面カウンターには、洗面台を設置。LDKから見えるので、おしゃれに居心地よく整えています。
木の心地よさに包まれる寝室。四方の壁にシナ合板を張り、床は無垢のサクラ材を使用しています。
ハンガーパイプを取り付けただけのオープンクローゼット。見せる収納を楽しんで。
荒々しいモルタル造りのバスルームには、シンプルなバスタブを設置。大人の非日常感がカッコいい。
バスルームと脱衣室には扉を取りつけず、一室空間に。床はグレーのフレキシブルボード。
トイレもモルタル仕上げで統一しています。素材感を生かし、美しいスペースに。
廊下に並ぶ、洗面室とトイレの扉はグレーを選択。モルタルの壁に溶け込ませて、一体感のある空間に。
玄関とリビングをつなぐ廊下は、クールさとぬくもりをミックスしてモダンな印象です。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：無垢サクラ材（LD・寝室・廊下）、モルタル（玄関・浴室）、タイル（キッチン）、フレキシブルボード（脱衣室・トイレ）
壁：塗装（LDK）、シナ合板（寝室）、モルタル（玄関、廊下、浴室、脱衣室・トイレ）
INSTRUMENTS
システムキッチン：サンワカンパニー
洗面台：サンワカンパニー
トイレ：LIXIL
バスタブ：TOTO
スイッチ：JIMBO
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リノベりす編集部コメント
シンプルでミニマルな空間に、選び抜かれた家具や小物たちがセンスよく配置されていますね。クールな素材をとり入れつつ、無垢材や窓からの景色で温かみを加えています。素敵な部屋が完成し、ますます友人を招きたくなりますね。