設計のプロならではの審美眼で生まれたノイズレスな洗練空間。平米数以上の広がりを感じるマンションリノベーション
ハコリノベ (設計・施工)
お店の什器のように洗練されたデザインの造作ダイニングテーブルがLDKのフォーカルポイント。躯体現しにして高さを確保した天井は塗装することで上品な印象に仕上げました。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
62㎡をフラットで都会的な空間に再構築
リノベーションを前提に中古マンションの購入を検討していたHさん。物件探しからワンストップで依頼できるハコリノベをパートナーに理想の家づくりをスタートさせました。
Hさんが購入したのは、横浜にある3LDKのマンション。窓ごしに豊かな緑を楽しめる物件です。
店舗設計をしているHさんは家づくりでもそのセンスを発揮。巾木などの壁にある凹凸をできるだけそぎ落とすことで視覚的にノイズレスな仕上がりに。玄関から掃き出し窓に向かう直線ラインを活かし、のびやかな印象を生んでいます。
使用する素材や色味も厳選し、グレーと木を基調としたテクスチャーのあるものでコーディネート。ホテルのような洗練された空間を実現しました。
床や壁に無駄な凹凸がないことでエッジな雰囲気のあるLDKに。内装はニュアンスの異なるグレーを中心にコーディネートしています。
玄関からのびる梁とキッチンカウンター、ダイニングを並べてシャープな印象の水平ラインを強調。視覚的にも奥行を感じられるように。
空間に広がりを持たせる工夫を取り入れて
62㎡とややコンパクトな物件ながら、空間を最大限に活かすことで面積以上の広さを感じられるHさん邸。その要因のひとつが、通常のマンションより10センチ程度高い、約2.5mの天井です。実は内見の際に天井が上げられることを確認していたHさん。躯体現しにすることでたて方向の空間に広がりを持たせました。
LDKの主役となる幅270センチのキッチンは壁付けにして広さを確保。作業動線もよく、ダイニングと近いため配膳もラクになりました。キッチンの散らかりが気になるというデメリットはパントリーを用意することで解消。キレイをキープしやすいキッチンになっています。
H邸のドアはすべて引き戸のハイドアを採用し、省スペースかつ天井高を活かしたプランに。ドアの上に壁がなくなることでよりスッキリとした印象に仕上げています。また、引き戸を開けておけば空間がつながり開放感がアップ。リビングドアを設置していないので掃き出し窓からの風が心地よく通ります。
壁付けのI型キッチンはLDKにゆとりを持たせる秘訣。ダイニングスペースがゆったりと使えます。
個室のドアはフルハイドアを採用してダイナミックに。引き戸にしたことで空間の開閉が自在になりました。
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廊下の幅を広げてLDKと一体化。空間にゆとりが生まれました。リビングからパントリーが見えないプランで生活感を抑えて。
キッチンの壁には大判のタイルを張って非日常的な雰囲気に。ダイニングと合わせてフレキシブルに使えるカウンターを造作しました。
お気に入りの雑貨を飾って楽しめる造作キッチンカウンターのニッチ。ミニマムな空間にあそび心をプラス。
LDとキッチンの雰囲気に合わせて床材も切り分けました。実はどちらもお手入れがラクなフロアタイルを使用しています。
将来は子ども部屋となる予定の個室。現在はワークスペースとして活用しています。
玄関はベビーカーも入る広々とした土間に変更。室内窓で主寝室とつなげ採光と通風を確保しました。
存在感のあるターコイズブルーのタイルをあしらったオープンな洗面台。廊下に移動させスムーズな手洗い動線に。
塗装したような味わいのあるクロスを採用したトイレ。深いブルーグリーンで落ち着きのある空間を演出。
MATERIAL
床：フロアタイル
壁：タイル（キッチン、洗面台）
INSTRUMENTS
洗面台：造作
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ハコリノベ
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リノベりす編集部コメント
すみずみまで洗練された住まいですね。引き戸のハイドアやワイドスパンの壁付けキッチンなど、限られた空間を広く見せる工夫が参考になるのではないでしょうか。