北欧インテリアが映える、和のぬくもりを生かした木造住宅リノベーション
夢工房 (設計・施工)
DATA
間取り図
昔ながらの木造住宅を購入し、毎日家族が集まる1階部分のリノベーションを希望されたM様。やわらかな陽だまりを感じる明るいLDKを設計しました。家のところどころには、お手製の北欧キルトやファブリックが、あたたかみのある空間を彩っています。「和」の持つぬくもりや落ちつきと「北欧」のほっこりとしたやさしい雰囲気が自然に溶け合い、家族の笑顔がこぼれる素敵な住まいが完成しました。
自然と暮らす、やさしい住まい
ふた部屋の和室をつなげ生まれ変わった、明るく開放的なLDK空間
リノベーション前は北側で孤立し壁に囲まれ暗い印象だったキッチンを日当たりの良い広間に移動させ、太陽の光が差し込む明るいLDKを設計しました。ふた部屋に分かれていた和室をつなげて生まれ変わったLDKは、家族みんながゆったりと過ごせる広々空間。またキッチンを対面タイプにすることで、料理をしながらも家族を見守り、コミュニケーションをとることができるようになりました。
足元は畳からブラックチェリーのフローリングに変更。華やかな色合いのブラックチェリーは、きめ細かく滑らかな木肌で、時を経るごとに光沢や艶が深まる美しい床材です。3層構造にすることで、反りや曲がりを軽減し、床暖房にも対応しました。和の趣を残す障子窓は、日差しをやわらかな光に変えて、上質な空間を生み出しています。天井はまわりの壁と同色のクロスを使用したことで一体感が生まれ、一部梁見せはアクセントとなっています。天井高により明るく広々とした印象のLDKに仕上がりました。
白×木のナチュラル空間の中で、自由に彩りを楽しむ
空間づくりでこだわったことのひとつが「真っ白な壁」。お手製の北欧キルトやファブリックで、自由に色を加えたいという奥様のご希望からでした。
ナチュラルなアースカラーや木の優しい素材の中にビビッドなカラーをアクセントとして取り入れるのは、北欧インテリアの王道テクニック。真っ白な壁は自然素材の珪藻土で実現し、木造住宅ならではの既存の木のぬくもりや新たに取り入れた床材を生かしながらベースとなる空間をつくりあげることに成功しました。
あえてシンプルでナチュラルな内装にすることで、見せ方にも可能性が広がります。家族のライフステージや趣味の変化に合わせて、家具やファブリックなどの選択が、より幅広く楽しめるようになりました。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:ブラックチェリー三層フローリング(床暖房用)
天壁:エターナルアース テラ
INSTRUMENTS
キッチン:Panasonic
洗面台:LIXIL
リノベりす編集部コメント
「和」の風情をあえて残しながら「北欧」テイストを掛け合わせたという、素敵なリノベーション。和室の障子が取り込む陽の光の、明るいけれど眩しすぎないやわらかさや、北欧特有の鮮やかだけどやさしい色使いにも、あらためてはっとさせられます。それぞれが持つ繊細なぬくもりが、ここまで自然に同じ空間で溶け合うのかと新鮮な驚きを感じさせてもらえる事例でした。