17/12/21 10:00 投稿
【2017年間ランキング】最も注目されたリノベーション事例TOP10!!
リノベのトレンド
2017年人気の高かったリノベーション事例ベスト10を発表します。好きな家具や雑貨と一緒に暮らせるように、「箱」から変えていくリノベーション。今年のランキングから見えてくるキーワードは 「異素材のミックス」。無垢材にモルタルやアイアン(鉄)、 タイル、 石などの異素材を調和させることで、 多様な質感やメリハリのある空間を楽しむ事例が数多く見られたのが特徴的でした。
その中で1位に選ばれたのは「モルタル床とガラスの建具で広がりを感じる」住まい。壁式構造のマンションでも開放感あふれる空間に一新でき、足場板の古材をさりげなくきかせた素敵なインテリアがポイントです。そんな誰にも真似できない家の数々を、ぜひじっくりとご覧ください。
1位:モルタル床がつなぐ、壁式構造のマンションリノベ
2017年で最も注目を集めた事例は、モルタルと古材を組み合わせ、大胆な素材使いが魅力のスタイリッシュリノベーションです。広いバルコニーがあるマンションの一室を、透明ガラスの建具を使うことで、部屋のすみずみまで十分な採光と風通しを確保しました。壁を取り払うことが難しい壁式構造ですが、床をすべて平滑なモルタルで統一し、境界を感じさせないのびやかな空間に。そのラフな質感に合うインテリア材として、建築現場で使う足場板を選択しています。使い古された独特の味わいと無骨さを醸しつつ、カジュアルになりすぎない絶妙な室内には、余すところなく住まい手の美意識がゆきわたっています。

東京リノベ コーディネーター 沢山絵美さん
東京のまんなか、リノベに暮らす
2位:暮らしやすく性能アップ!新旧の素材がひとつになる住まい
古い日本家屋の雰囲気を生かしながら、建物性能は新築同等にグレードアップしたリノベーション事例。住宅金融支援機構のフラット35の基準に合わせ、建物の基礎・耐震・断熱などを補強し、安心かつ安全な住まいになりました。密集地に立つ戸建てだったため、間取り変更をおこない、1階から日当たりのいい2階にLDKを移動しています。天井板や壁を取り払って現れた古い梁や柱は状態もよく、そのまま生かすことに。オーク無垢材のフローリングや白い漆喰壁の自然素材に囲まれた空間に、しっくりと馴染んでいます。

スタイル工房 プランナー:渡辺ノリエさん コーディネートプランナー:和田さん
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
3位:クールな質感を贅沢に、シンプル空間で楽しむ
30代シングル男性の部屋らしく、男っぽくてかっこいいリノベーションです。眺望を楽しめるヴィンテージマンションを購入して、ワンルームをパーティションで仕切ったような贅沢な仕様に。部屋の真ん中にブラックチェリーとアイアンを組み合わせたテーブルを置き、食事やパソコン作業など何役でもこなせるようにしました。コンクリート現しの天井やシルバーダクトの荒々しい内装に、ステンレスキッチン、実験用シンク、タイルなどをプラスして、インダストリアルな雰囲気に。床にはオーク無垢材を使い、ラフな素材と木のぬくもりのミックス感を楽しむ空間でバランスを保っています。

キュースタジオ 広報・WEB担当 高崎亮太さん
「リノベしてから始まる」そんな未来のイメージを大切に、ずっと身近な存在として寄り添うサービスをモットーに
4位
GLADDEN
さりげなく置かれた家具やファブリックが映える、北欧スタイルのリノベーション。深いブルーの壁とモダンアートをアクセントに、印象深いインテリアをつくり出しています。家族やゲストを出迎える玄関は、隣接する洋室の一部を取り込んで土間を広げたため、明るく風通しよくなりました。モザイクタイルやモールディングの美しい素材によって、空間に表情が生まれ、モダンな雰囲気を演出しています。
5位
株式会社エキップ
家族の時間を過ごすダイニングキッチンを主役にしたリノベーション。閉鎖的なキッチンを対面のオープン型につくり変え、子どもを見守りやすい配置に。キッチンをテーブルでぐるっと囲み、ダイニングとして料理や食事をゆったりと楽しんだり、友人が遊びに来た時には作業台にと、多様に使えるスペースになりました。おしゃれなブリックタイルで柱や壁を彩り、カフェ風のほっこり空間に。
6位
スタイル工房
細部まで素材選びをとことん追求したマンションリノベーション。ひとつひとつを丁寧に選び、愛情がたっぷり注がれた住まいは、居心地のよさに満ちています。床はオーク無垢材、天井はコンクリート、キッチン腰壁はタイルと、異なる質感の仕上げがバランスよく組み込まれ、洗練された空間に。アイアンやスイッチプレートなどパーツにも手を抜かず、自分好みの住まいを構築しています。
7位
LOHAS studio
上質なアメリカンヴィンテージをかたちにした戸建てリノベーション。壁を取り払い、ひと続きのLDKをつくり、ダイニング側は天井板も撤去して開放感のある吹き抜けに。現れた鉄骨は黒く塗装し、ラフな味わいとしてインテリアの一部になっています。床は無垢パイン材、壁は漆喰と本物の自然素材を取り入れ、ヴィンテージ家具をコーディネートして、重厚感のあるインテリアを楽しんでします。
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リノベりす編集部コメント
2017年ランキング、お気に入りは見つかりましたか?どの事例も、使いにくい間取りや好みに合わないデザインだったとしても、リノベーションによって見事に改善しています。家族や友人、集まるみんなにとって居心地がよい、と感じられるインテリアの事例に人気が集まったように思います。素材感やフォルムなどを妥協せずに選び、全体のバランスに気を配った家や、素材もワントーンではなく、ミックス感覚で楽しんでいる家もありました。インテリアを左右する「素材」は、機能性や質感など特徴を踏まえ、イメージに合うものをじっくり探し、使い分けることによって自分らしさを表現できる一案となるでしょう。