リノベ専門サイト『リノベりす』編集部が本気で選んだリノベ事例2020

リノベのトレンド

年末恒例の【2020 年間ランキング】では、その年に人気を集めた事例をランキング形式で紹介しています。どれも傑作ぞろいですが、惜しくもランクインを逃した中にも、まだまだ魅力的な事例がいっぱい!ありきたりではない個性のある空間、意表を突く仕掛け、あるいは思わずうなってしまうインテリアなど、住まい手の生き方を映しているようなリノベーションが数多くあります。

そこで今回は、「編集部が本気で選んだリノベ事例2020」と題して、日々、多くの事例と向き合っているリノベりす編集部が、「間取り」「収納」「キッチン」「ワークスペース」「ペット」という5つのテーマで、今年のイチオシ事例を選んでみました。気になるテーマから見るのもまた一興。ぜひ、いろいろな切り口で優れたリノベーションの形をお楽しみください!

【間取り編】間取りは平面だけじゃない。複数の階層から生まれる豊かな動き

この【間取り編】では個性的な事例が多く、審議で意見が分かれましたが、戸建てならではの立体的なプランの巧みさから、この事例が選ばれました。

自然を感じる家をめざして。好きなことをとことん楽しむ戸建てリノベーション


                   

Tsudou Design Studio(ツドウデザインスタジオ)

リノベりす編集長

リノベりす編集長 まつもと

間取りというと平面的なものを想像しがちですが、水平面も含めて設計するのが住宅、特に戸建て住宅のおもしろさであり、難しさです。
建築家・須藤さんによるこの『狛江の住宅』は、もともとの住宅が持つ1階・2階、地階に加え、1.5階とも言える高さにルーフテラスを新たにつくることで、4つの階層が多層的に重なり合う構造になっています。こう言うと複雑な家を想像してしまうかもしれませんが、いかにもおおらかで伸び伸びとした雰囲気の住宅で、住む人が楽しそうに階段を上り下りする姿が目に浮かびます。 ルーフテラス下の駐車場奥には床下収納とつながる扉があって、荷物の出し入れがしやすかったり、テラスの床面とキッチンカウンターの高さとを揃えることで、見た目だけでなく配膳のしやすさも考慮されていたりと、使い勝手もしっかり考えられているところが心憎い。

【収納編】その収納にはワケがある。収納計画を駆使した美しい収納のかたち

「収納」は、家づくりとその後の暮らしの質を考える上でも永遠のテーマ。この【収納編】では、住まい手の生活スタイルに合わせるためには欠かせない、造作による収納プランに注目が集まりました。

オリジナルの家具で、収納計画から見直した戸建てリノベーション


                   

FILE(ファイル)

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リノベりす編集部

リノベりす編集部 なつの

リノベーションを考えるときに、間取り・動線と合わせてぜひ考えてほしいのが収納計画。収納はしまうモノのサイズや性質によって、収納の方法、収納場所、収納のサイズなどが異なってきます。どこで・何を・どれくらい使うのかを事前に把握し、それに基づいた収納計画を立てることで、その後の暮らしは信じられないくらいラクに、そして美しくなるはず。
FILEさんの事例は収納の美しさに定評がありますが、この事例は中でも格別。すべて造作で仕上げたことで、暮らし手に完璧に寄り添った収納が実現されています。モノが多くても、戻す場所さえきちんと用意してあれば美しい収納が可能だという好例。

【キッチン編】あえてのクローズドなキッチンが現在のニーズにマッチ

日々、多くの時間を過ごすキッチンは、機能性だけでなく、来客を招く場所として見栄えを重視する傾向も。そんなざまざまな観点から、あえて・改めて!がポイントとなった【キッチン編】です。

三井のリフォーム(三井不動産リフォーム)

名作家具を巧みにレイアウト。センターコアプランのマンションリノベーション


                   

リノベりす編集部 まつうら

近頃めっきりオープンなキッチンが人気な中で、あえてのクローズドなキッチン。 オープンキッチンは空間が広く見える、家族とのコミュニケーションが取りやすい、などのメリットがある一方、人によっては「料理をする姿を見られる」「料理中に気軽に入ってこられる」「片付いていないのが見えてしまう」などがデメリットになることも。昨今の情勢で家族が家にいることが多い状況も後押しとなったのか、編集部ではこちらの事例のおこもり感が、「イイ」「ワカル」と共感票を集めました。
開口部が、リビングダイニングとの距離感を最適にしてくれているだけでなく、配膳や片付けなどの実用面や、お店のような楽し気な雰囲気も叶えていて素晴らしいです。 いろいろ隠せつつ・隠れることもできつつ、孤立はしていない匙加減、最高ですね。

【ワークスペース編】採光・通気・目線の観点から取り入れた「格子」の優れた存在価値

2020年は、「在宅・リモートワーク」が推奨され、リノベーションにおいてもさまざまな工夫が注目されました。【ワークスペース編】では、職種や家族構成によって、多様な形がある中で、共有空間と作業空間が絶妙なつながりが保たれたこちらの事例が選ばれました。

美しい縦格子で至福の家族時間を過ごすリノベーション


                   

ひかリノベ

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リノベりす編集部 ながや

今年は、「with コロナ」として、生活スタイルが大きく変化。仕事とプライベートを両立し、いかに快適な暮らしを実現するかー、という問題に多くの方が課題感を抱かれたことでしょう。
室内窓やガラス戸といった視界が抜ける開放的な空間プランが定着してきた近年。そんな中、注目したのは家族間の距離感を保つことも重要なワークスペースという場所を、格子で間仕切ったこちらの事例。程よく共有空間とつながり、家族間の様子をどことなく感じることのできる「格子」という優れた手法の実力を改めて感じました。格子ファンとしては、これからもっと美しい格子の活用がいろいろな形で取り入れられるのでは?と期待大!

【ペット編】猫も人も楽しい!行き止まりのないお散歩動線

ペットも大切な家族。それぞれが、快適に心地よく暮らすために、意思疎通の難しい動物だからからこそ、行動パターンをしっかりと把握し、それに適したプランニングを取り入れたいものです。 今回の【ペット編】は、愛猫・犬それぞれへ対する創意工夫と愛にあふれた事例です。

猫編

2匹の猫がのびのび暮らす、アイデア満載のリノベーション


                   

たすかけ 吉祥寺ラボ

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リノベりす編集部 こやま

猫といっしょに暮らすには、習性をよく理解することが大事。高いところが好きで上下運動が欠かせなかったり、ごはんやトイレの置き場所にこだわりがあったりするので、猫の行動をよく観察してプランしたいところです。暮らしている人と猫がお互いに快適で、猫優先でもなく、人優先でもなく、対等に楽しめる家が理想でしょうか。
こちらの事例では、猫たちのお散歩動線として天井から吊り下げたキャットウォークから六角形のステップや吊り橋へ、ぐるっと回れる仕掛けを用意。また飼い主目線では、キャットウォークの一部アクリルにして、可愛い肉球やお腹を見られるという幸せ過ぎる演出も。下地をしっかり入れて、後からDIYできるのもイイですね!

【ペット編】いいね!住まい手はヒトだけじゃない...「すももファースト」な家。

犬編

犬も人もリラックス。程よい距離感を見つけたマンションリノベ


                   

nu(エヌ・ユー)リノベーション

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リノベりす編集部 ながや

限られた空間、特に都心のマンションで大型犬を飼うってすごくハードルが高いこと。衛生や健康・安全面など気を配ることも多く、特に遊びざかりの犬はイタズラもつきもので、誤飲(食)といった心配も。そんな愛犬との生活に、住まいの適応が追いつかず、いろいろなことを妥協しがちに......。
こちらのリノベーション事例は、共存するための工夫が素晴らしく、愛犬へ対する愛にあふれた住まいです。食事をとるダイニングキッチンをガラス戸で隔て、かといって閉じ込めるわけでもなく、衛生面の観点からも安心です。人間の目が行き届き、動物が好むあたたかい日差しのある窓際に「すももスペース」が配置されているところも◎。住まいや人の都合だけで動物を制御することもなく、犬と施主目線の両方が兼ね備わった素敵な住まいですね。

リノベりすでは、例年、ユーザーの支持を集めたリノベーション事例をランキング形式で紹介しています。2020年に最も注目を集めた事例は?「リノベりす年間ランキングTOP10」はこちらから。

【2020 年間ランキング】最も注目されたリノベーション事例TOP10!!

 
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