17/03/28 12:00 投稿
専用庭つき&RB(ルーフバルコニー)つき物件 ソボクなQ&A
リノベーション・ゼミナール
コンサルタントとしてシビアな目でたくさんのマンションを見てきた眞鍋さんに、気になるアレコレを聞いてみました。メリット、デメリットをしっかり把握したうえで物件探しに臨みましょう!
text kimiko kimijima(FUSOSHA)
専用庭つき物件、RBつき物件、それぞれのメリット・デメリット
Q1.湿気やカビが心配。事前に調べられる?
1階住戸の場合、直下がピットなどの空間になっているか、直接土に面しているかによっても、湿気やカビの状況が異なることがあります。また、傾斜地に建つマンションの場合、地下水の影響を受けるケースもあります。通常、マンションの管理人室には竣工図というマンション全体の設計図が保管されていますので、購入を検討している住戸の平面図、直下の地下平面図などを閲覧することをおすすめします。竣工図の閲覧については、事前に仲介業者に閲覧希望を伝えておくと良いでしょう。
Q2.防犯面が心配。どんなところに気をつければいい?
マンションの場合、1階、2階といった低層階のほか、意外に思われるかもしれませんが最上階が泥棒に入られやすいといわれます。最上階は、防犯意識が薄く、窓の施錠を行わない人がいるためです。また、大通りに面したマンションは、泥棒が車などで逃走しやすいことから、被害が多いといわれています。目隠しフェンスは、外からの視線を遮りプライバシーを守れる半面、防犯面で心配ですので、侵入対策が取られているか、などのチェックもしましょう。
Q3.バーベキューができないマンションもあるって本当?
バーベキューやガーデニング、子ども用プールの使用、ペットの出入りについては、マンションごとの使用細則等でルールが決められている場合が多いので、もしそれらが自分たちにとって優先順位が高い場合、事前に確認しておくほうが良いでしょう。中には、騒音に配慮して、ルーフバルコニーの使用時間、使用方法が決められているマンションもあります。
Q4.鳩などの鳥害が心配。事前に調べられる?
マンションの屋外階段や屋外廊下、屋上を歩き、鳥のフンがたくさん落ちていないかチェックすることをおすすめします。その際、マンション内だけでなく、近隣建物の外観にも鳥害がないか、併せて確認しましょう。鳥のフンがたくさん確認される場合は注意が必要です。鳩は、一度来始めてしまうと、その対策がやっかいです。鳩は、人があまり出入りしない場所を好むので、出窓の上や外壁の隙間などに被害が多いようです。
Q5.大規模修繕のとき、荷物を撤去しなければならないって本当?
専用庭もルーフバルコニーも共用部であり、個人が所有しているわけではありません。災害時には避難経路となりますので、避難の妨げになるような大きな荷物を置くことはNG。災害時にそのせいで被害を出した場合は、賠償責任を問われる可能性があります。また、大規模修繕の際は、原則として、自身で敷設したウッドデッキやフェンス等は、自己負担で撤去しなければなりません。
Q6.物件価格は高い? 安い?
マンションは高度利用を目的としているため、1階の物件は採光等の面で条件が悪いと見なされ、比較的物件価格が低くなる傾向があります。ですので、逆にどうしても1階に住みたいという場合は、価格交渉の余地があるかもしれませ ん。ルーフバルコニーつき物件は、眺望のよさや広さという点でおトク感があるため、物件価格は高めになる傾向があります。
取材協力 眞鍋豊洋さん
第三者の立場で、購入者向けの建築・不動産コンサルティングを行う「ホームドクター」のコンサルタント。一級建築士、宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、マンション管理士等、多数の住宅関連の資格を持ち、「日刊Sumai」でも不動産や住宅に関する情報を発信中!
<リライフプラスvol.22掲載>
関連するリノベーションを知る記事
人気のリノベーション事例
ワンルームのリノベ。モルタル床が引き立てる異素材ミックスの大人空間
築52年, 43平米, 1300万円(設計費込み)
65㎡で叶えた2つの子ども部屋。フルリノベでキッチンや内装も自分好みに
築26年, 65平米, 600万円