23/12/20 10:00 投稿
家の買い替え(住み替え)を検討中。注意するポイントは?【家にまつわるお金の話⑥】
リノベーション・ゼミナール
人生の中でいちばん高い買い物といわれる「家」。購入時はもちろん、その後の住宅ローンや修繕費など出ていくお金は尽きません。そこで、リライフプラス編集部に寄せられたお金に関する疑問について解説します!
※こちらの内容は、2023年9月時点の情報です
「リライフプラス vol.48」掲載
illustration: abesan
edit: noriko sasaki
design: machiko hirata
Teacher 丸山晴美さん
家の買い替え(住み替え)を検討中。注意するポイントは?
また、借りられたとしてもいずれにせよ住宅が売れるまでは2軒分のローンや固定資産税などを払わなくてはいけないので、家計にかなりの負担がかかってしまいます。上のグラフから分かるように、買い替えする年代は50代以降がメイン。老後のお金の心配もしなければならない年代なので、既存の住宅のローンは完済しておくのがベターです。
一方、買い替えではなく住み替えの場合は、
①賃貸物件を契約して引っ越してから既存の物件を売却する
②賃貸物件を契約して引っ越してから既存の物件を賃貸に出す
③新しい物件を購入して引っ越してから既存の物件を賃貸に出す、の3通り。
これも既存の住宅ローンを完済していないと、
①既存の物件が売却できるまで住宅ローンの支払いと新しい賃貸物件の家賃の二重払いの期間が発生する、
②③住宅ローンの残債がある状態で賃貸に出すと原則、住宅ローンの契約違反になり、金利の高い賃貸用住宅ローンに借り換える必要がある、という注意点が。
買い替え、住み替え、どちらの場合も既存の住宅ローンは完済しておくのがおすすめです。
Answer 2
売り出してから実際に売れるまで3~6か月かかる
家を売却する際、実際に売却活動を始めてから売れるまで、一般的に3〜6か月かかるもの。もちろん購入希望者が現れなければこれ以上かかります。
この期間が長くなればなるほど、既存の物件の住宅ローンが残っていると二重ローン、二重払いの時期が長くなるので、「すぐ売れるだろう」と油断せず、半年はかかると見積もっておくことが大事。
また、既存の物件の購入者が決まってから、新しい物件(購入・賃貸)を探そうと考えている場合、売買契約が締結されてから物件を引き渡すまでの期間が基本的に1~2か月、もしくは退去予定月を明示する必要があります。
この期間で新しい物件を見つけられるか…。売却と新居選びのタイミングがうまくいかず空白期間が発生すると、ウイークリーマンションなど仮住まいの費用もかさむことになってしまいます。
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