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戸建て内部のフルリノベで1000万円。建築家と二人三脚で乗り越え、どんなアクシデントもプラスに転換。

リノベーション体験談

「リノベーション体験談」の「戸建て内部のフルリノベで1000万円。建築家と二人三脚で乗り越え、どんなアクシデントもプラスに転換。」

実家の隣に建つ築45年以上の戸建てに引っ越すことになったHさん。その家は古い建物ではあるものの、1階部分は数年前にリフォーム済みでした。そのまま住むか、もしくは2階だけ手を加えるか……そんなことを考えていたある日、書店で何気なく手に取った雑誌『リライフプラス』を読み、建築家とともに家を生まれ変わらせる【リノベーション】という方法があるということを知りました。

建築関係の知識が全くなかったため、
・「自分で探すより条件に合う業者を紹介してもらったほうが効率的」
・「業者から提示された金額やプランが妥当かどうかを相談できる第三者がいたほうがいい」
と考え、リノベりすのリノベーション会社紹介サービスに連絡。アドバイザーから紹介された3社の中から、「何も言わなくても主婦目線の暮らしやすいプランを提案してくれる」という理由で+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)の碧山さんに依頼することを決めました。

プロフィールと費用の内訳

<プロフィール>
・家族構成:母、子ども
・施工内容:実家の隣に建つ両親の持ち家をフルリノベーション(外壁・屋根、1階サッシを除く)
・延床面積:71平米
・リノベーション面積:71平米
・築年数:45年以上
・間取り:3DK+K→2LDK
・構造:鉄骨造、一部木造
・当初の予算:2階のみで600~700万円程度
・実際の費用:外壁・屋根・1階サッシを除く、フルリノベーションで1000万円(施主支給含む)
・依頼先:+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)

母親であるHさんと、中学生男子の2人暮らし。Hさんはフリーランスのエディターとして、音楽・映画関係の雑誌編集を手がけています。

なぜリノベーションをすることに?

子どもが中学生になり、当時住んでいた約33平米のマンションが手狭に感じられるようになっていました。「息子のプライバシーが保てる家で暮らしたい」と考えていた時期に、ちょうど両親が「隣の家に住んだら?」と声をかけてくれたんです。

実家の隣に建つ一戸建ては、かつて私の祖母が暮らしていた家。築45年以上の古い建物ですが、数年前に1階をリフォームしてあったので、そのまま住もうと思えば住むこともできる状態でした。そんな時に、書店でたまたま『リライフプラス』を見かけたんです。それまで家の改装というと、ただ壁紙や間取りを変えるだけの「リフォーム」のイメージしかなかったのですが、『リライフプラス』を読んで初めて建築家に設計をお願いする「リノベーション」という方法があるということを知りました。事例写真を見て、こんな素敵な家に住みたいなあと思いましたし、誌面には具体的な料金も掲載されていたので、私の予算でもできるかもと考え、リノベーション会社紹介サービスに連絡しました。

憧れの広いキッチン。明るい日差しが注ぎ込む大きな窓はHさんのお気に入りポイントです。

建築家・碧山さんに決めた理由は何ですか?

紹介サービスのアドバイザーからは3社紹介してもらいましたが、ほぼ第一印象から+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)の碧山さんに決めていました。碧山さん自身、私と同い年の子どもがいる母親ということもあってか、何も言わなくても主婦が暮らしやすいプランを出してくれるんですね。

それに、これは依頼したあとに実感したことですが、施主の目線に立って親身に考えてくれる方でした。解体後、2階の小屋裏がむき出しになった空間が、とても気持ちよく、ラチス梁も美しかったので急きょ天井は貼らず、そのままの形を生かそうということになりました。ところが工務店の方たちは「そんな大幅な変更を今からできるわけがない」と。すると碧山さんは「できないわけがない。絶対にやったほうがいいことを、どうしてやらないんだ!」と、工務店の社長さんと渡り合ってくれました。私がオロオロするくらいのすごい剣幕で……(笑)。もちろん工務店さんと碧山さんの間に信頼関係があるからこそそんなやり取りができたのでしょうけれど、碧山さんがあの場でそう言ってくれなかったら、ラチス梁を生かしたこの家は実現していなかったでしょうね。とても感謝しています。

むき出しの鉄骨も白のペイントや間接照明によって繊細な表情をみせてくれます。

1階もラチス梁がインテリアのアクセントに。キッチンタイルをヘリボーン張りにしたのはHさんのアイデア。



建築家 碧山美樹さん

+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ) 建築家 碧山美樹さん

リノベーションは、その建物の魅力を生かしながら新たに蘇らせることだと思っています。Hさんは伸びやかな空間を心地よいと感じ、素材そのものの良さを活かすことを好まれる方でした。解体されて現れたこの家のラチス梁は繊細で力強く、Hさんにぴったりだと思いました。
コストダウンについては、パーツを組み合わせてオリジナルのキッチンを作るなどの工夫をしていますし、本棚などには構造用合板も使いました。ただし、仕上げや色のトーンなど、女性らしさを失わないよう細心の注意を払いました。竣工を迎えた時には工務店の方が「この家は、本が一冊書けるくらい色々あったね」と笑っていました。工務店や大工さんそれぞれが、紆余曲折を乗り越えながら楽しむことができた現場だったと思います。


+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)

自らの子育ての経験を踏まえ、段階的リノベーションを提案

対応エリア
茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県

どんな住まいにしたかった?

もともと、1階はおしゃれとは言えないつくりでしたがリフォームしてあったので、当初は2階だけリノベーションするつもりでした。でもプランを検討しているうちに、あまりにも1階と2階がちぐはぐになってしまうと考えるようになり、1階も含めたフルリノベーションに切り替えました。建築家の碧山さんがコスト対策を一緒に考えてくれる方だったので、アドバイスをもらいながら施主支給を増やし、抑えるところは抑えつつなんとか予算内におさめることができました。家に遊びに来た友人たちに「これだけリノベーションして1000万」というと驚かれます。

2階は、寝室、クローゼット、子ども部屋の3つの個室に分ける予定でした。碧山さんから「クローゼットはオープンにしてはどうでしょう?」と提案されたことがきっかけで「むしろ壁を全部取っ払ったほうがスッキリするかも」と思い始め、最終的には2階全体をほとんど壁のないオープンな空間にしました。
子ども部屋は壁で仕切ってありますが、上部は開いています。事前に子どもとも話しあったり、意見を聞きながら決めました。「自分の部屋ができたことが嬉しい!」と完成後のいまも満足しているようです。

2階のオープンクローゼットの向こう側が子ども部屋。上部を開放することで家族の気配が感じられる家に。

住んでみていかがですか?ご自慢のところは?

この家に住み始めて3ヶ月ほどですが、不満は何一つありません。全てに満足しています。
いちばん気に入っているのは、家のどこにいても家族の気配を感じられること。オープンなつくりなので、私が1階、息子が2階にいても、なんとなく音が聞こえて「いるんだな」と安心できます。2人暮らしの私たちにとってはこのくらいがちょうどいい距離感ですね。

思った以上に使いやすいのが2階の作業台(チェストの囲い)です。
チェストはもとから持っていたもので、この家のイメージと合わせるために「木で囲ってください」とお願いしたのですが、住んでから作業台としてすごく便利だということに気付きました。我が家では洗濯まわりの家事が1ヶ所で済むように、クローゼット、洗濯機置き場、物干し場を全て寝室に設けています。アイロンをかけたり、大きなシーツをたたんだりする時に、クローゼットに大きな作業台があるととても使い勝手がいいんです。

1階のキッチンに大きな窓があるのですが、私はあまりスクリーンを降ろさないので年配の方にはかなり驚かれます。素敵な家だから見せたいんですよ(笑)。両親は「そんなに開放的で大丈夫?」と心配しながらも、ちょっと用事がある時はインターホンを押さずにこの窓をコンコンとノックしてきたりと、便利に使っています。

手持ちのチェストを木で囲った2階の作業台。シーツなど大きなものを畳んだりアイロンをかけたりするのにぴったり。

2階寝室にクローゼット、洗濯機置き場、物干し場を集め、洗濯してしまうまで一連の作業がここ1ヶ所で済みます。

リノベの大変だったことや、不安だったことは?

解体してみると想定していないことがたくさん起こりました。柱の位置の都合でトイレを脱衣所と一つにまとめなくてはいけなかったり、それからコストのために実現できないことも多くありました。
でも、予定通りに行かなくても碧山さんは必ず別の提案をしてくれて、結果として「変えてよかった」ということばかりでしたね。

キッチンのタイル壁は思った通りには仕上がりませんでしたね。タイルそのものではなく、目地の色です。こげ茶色にしたかったのですが、赤っぽいレンガ色になってしまって。仕方なく目地の上から色を付ける塗料で、塗り直してもらいました。それが思ったより手軽で簡単だったので、今後、いつでも自分で塗り直せることがわかって逆によかったと思っています。

脱衣所も兼ねた1階トイレ。「2階にもトイレがあるので、脱衣所とひとつにしても何の問題もありませんでした」とHさん。

目地の色を塗り直したキッチンのタイルは、一風変わったヘリンボーン貼りに。

コストのことで言えば、階段や窓・サッシに大きなコストがかかるとは知りませんでした。意外に高額だと知って「窓を新しくしたいけど高いんですよね、どうしよう」と迷っていたら、ある日工務店の社長さんが「やっといたから!」と。あんまり私がグズグズ言っているのでしびれを切らして、対応してくれたのにはびっくりしました。

玄関の位置は、大きく移動し採光を遮らない工夫を。来客にも明るい玄関が好評だそう。

玄関を開けて最初に目に入るのが階段&リビングスペース。照明を埋め込んだニッチで雰囲気アップ。

これからリノベーションする人へ向けて

業者選びは妥協しないで、自分に合う人を探してください!私がリノベーションしてよかったと心から思えるのは、相性のいい建築家さんに出会えたからです。

それから私の場合、前の住居が近所だったため、工事現場に頻繁に顔を出したことが功を奏しました。フリーランスという働き方をしていることもあって、工事中は毎日現場に行ったんです。そうすれば大工職人さんたちと仲良くなれますし、思い通りに進んでいない箇所があってもすぐに修正してもらえます。もしリノベーション中に仮住まいされる方なら現場の近くに住まいを探して、なるべく頻繁に工事現場に通うのがオススメです。

「プロに任せるだけでなく、私も一緒になって家を作り上げたいと思っていました。想いが叶って大満足です」と語るHさん。

+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)

自らの子育ての経験を踏まえ、段階的リノベーションを提案

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さらに事例の詳細は、以下の記事よりご覧いただけます。

ラチス梁に魅せられて。祖父母の住まいを受け継いだ実家リノベーション。

 
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