猫のための独立型キッチンで心地よいくらし。リノベ済みマンションをさらに部分リノベして自分らしい住まいに
空間社 (設計・施工)


保護猫の預かりを長年続けているNさん。猫たちがキッチンに入らないようキッチンを独立型に。ガラスと白い框の間仕切りは実用性とデザイン性を兼ね備えています。
DATA
間取り図
「小さいからやれること」を大切に、てまひまかけた家づくり
リノベ済みマンションを自分らしい住まいに
家の購入を考え始めてから、1年以上物件を探していたNさん。ようやく出会ったのが、レトロな雰囲気のあるリノベーション済みのマンションでした。
住みたい家のイメージがあったので、既存を活かしながらの部分リノベーションを希望。設計・施工を依頼した空間社は、「心地いいわが家のつくり方」(主婦の友社)を見て、以前からリノベーションするなら依頼したいと思っていたといいます。
「猫も安心してゆっくり過ごせる住まい」が家づくりのテーマのひとつだったNさん。これまで保護猫を預かる活動を5年ほど続けていて、およそ10匹の猫たちと過ごしてきました。
そこで猫たちとくらすために必要な脱走防止対策や猫たちが入ってこられない食事スペースをリクエスト。キッチンを独立させ、部屋の様子が見えるガラス入りの間仕切壁を設置し、猫だけでお留守番する時には鍵を掛けられるガラスの引き戸を取り付けました。
ヌックやソファで楽しむ、読書の時間
もうひとつのテーマは「読書がより楽しくなる空間づくり」。仕事柄たくさんの本を所有しているので、本を読む時間を大切にしたいと思っていました。
そのため季節や天気、時間帯などによって、好きな空間で好きな姿勢で本が読めるようにプランニング。明るい自然光が差し込むリビングには大きなソファを置き、その隣にはヌックのあるライブラリー空間をつくっています。
仕上げの素材は、自然素材を中心にセレクト。壁と天井には木と紙を原料としたオガファーザーを採用し、家具やカウンターなどは木の素材感を活かしました。
ベースカラーはホワイトとグレーに。エスニックテイストの照明やテキスタイルが空間のスパイスになっています。
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リノベりす編集部コメント
猫の安全を確保しつつ、ゆっくり食事ができるキッチンプランが魅力です。間仕切りはデザインも洗練されていて、ガラスによる抜け感で住まい全体が広く感じました。ライブラリー空間、ヌックと猫も人も気持のよい居場所がいっぱいですね。