実家を二世帯仕様に増築リノベーション。既存を活かしつつ、断熱性アップで暖かい暮らし
KULABO(クラボ) (設計・施工)
DATA
間取り図
デザイン性と価格のバランスを重視し、「暮らしやすく自分らしい住まい」を提案してくれるリノベーション専門集団
リビングと和室を仕切る美しい縦格子
結婚を機に、夫の実家のリノベーションを計画したIさん夫妻。思い出いっぱいの建物を活かしながら、父と一緒にゆったり暮らせる住まいをめざしました。
暮らしの中心となるLDKは、既存の掘り炬燵を残し、リビングとダイニングキッチンをひと続きに。床全体にウォールナットの無垢材を使い、それに合わせて掘り炬燵とテーブルを仕立て直しました。隣接する和室の佇まいと馴染むよう、壁や天井は落ち着いたブラウンやベージュ、部分的にライトウッド色を採用。和室の間仕切りには、繊細なデザインを施した木製の縦格子を新たに造作しました。軽やかなデザインの縦格子は和と洋の部屋をゆるやかに分けながら、自然光や照明の灯りが美しく見える空間をつくり上げています。
また、将来を考慮し、父親が1階だけでも生活が完結するように計画。元の間取りでは1階にさらに父親の部屋を設けることは難しかったため、増築することで希望を叶えました。
壁や窓の性能を上げて心地よい室内環境に
既存の掘り炬燵やテレビボードなど木の温もりを活かしながら、さらに快適な室内環境をつくるため断熱改修。内窓も設置しました。古い建物の窓や壁の性能を高めることで、冬の寒さや夏の暑さを防いでいます。
「こだわったのは断熱性とインプラス。快適性が向上して自宅で過ごす時間が増えました。一番お気に入りのリビングでくつろいだり、デッキでBBQを楽しんだりしています」
また限られた予算内で最大の効果を出すためには、自分たちの中で優先順位を決めておくことが大切だと思ったというIさん。こだわりたい部分にはたっぷり予算を掛け、使い方がまだはっきりしない箇所などは簡易的な修繕を施しました。予算をしっかりコントロールしたリノベーションで、思い描いていた住まいと暮らし方を手に入れています。
MATERIAL
床:ウォールナット無垢材(LDK)
INSTRUMENTS
洗面台:造作
リノベりす編集部コメント
思い出のある実家が暮らしやすく生まれ変わっています。既存を残した掘り炬燵やテレビボード、木をたっぷり使ったインテリアなど家全体に暖かみがあふれています。後から工事が難しい断熱改修に重点を置いているのもポイントですね。