安心して暮らせる家に手を入れながら住まう
DATA
間取り図
趣味で彫刻の作品を創作しているKさんは、素材やデザインにこだわった、ほかにはないオリジナルの空間を希望し、中古マンションをリノベーションした。 「壁と天井は珪藻土、床は土間と無垢フローリングなど、質感のある素材を使いたいと思っていました。予算がアップした分は、DIYで調整。理想的な仕上げを選ぶことができました」(Kさん) キッチンを中心にワンルームとなったLDKの壁と天井には珪藻土、引戸で仕切った寝室の壁と天井には緑色の断熱塗料を自分たちで塗装。毎週末、ご夫婦で作業して3週間ほどで仕上げた。
「珪藻土は攪拌機を借りて、水と粉を練るところからスタート。天井を塗るのは思っていた以上に大変でしたが、自分たちで手をかけた分だけ愛着もあります。汚れても自分ですぐに修復できるから、神経質にならず、おおらかに暮らせるのもいいですね」(奥さま)
将来まで安心して暮らせる、「耐震基準適合証明」を取得
Kさんご夫妻は、物件探しからリビタにサポートを依頼した。購入を決めた物件は、築34年の旧耐震基準により建てられたマンションだったが、コーディネイターコンサルタントのアドバイスにより、「耐震基準適合証明」を取得することにしたという。 「低層で壁式構造だから、取れる可能性が高いと聞いて、調査を依頼しました。費用は別途必要ですが、減税などのメリットも大きく満足です。なにより、耐震性や耐久性を確認することにより、将来まで永く住むことができるという安心感を得られました」(Kさん)
断熱や保温、調湿などの効果がある珪藻土が塗られた空間には、清々しい空気が流れる。家族の健康にも配慮した機能性にも優れた家は、永い時間をかけてKさんご家族を包み込んでいくことだろう。
セカンドリビングを兼ねた寝室。天井・壁の断熱塗装もDIYで。
玄関を入ると、正面にはキッチンカウンターがお出迎え。
珪藻土のムラが生み出す陰影が、雰囲気のある空間をつくる。
ダイニングテーブルのスチール脚部は、ご主人自らが溶接して制作。
広々とした土間。
アトリエや作業場として活用するLDKから連なる広い土間
ご夫婦協働で珪藻土塗りを施している様子。