理想のインテリアに囲まれて、好きな街で暮らす
DATA
間取り図
東京の下町にエリアを絞り、採光と抜けの良いプランを実現
昔からインテリアが好きで、家を買うなら中古マンションをリノベーションすることに決めていたというIさんご夫妻。東京の下町が好きで、奥さまの実家がある中央区にエリアを絞って物件を探していたという。 「路地や小さな商店があり、川や公園も近い人形町を希望していました。建物が密集したエリアなので、南に面した窓からの抜けが良く、銀杏並木が見えるこの物件を見つけたときは嬉しかったです」(奥さま)
リノベーションは、南側のバルコニーから光が入る2LDKの既存の間取りを活かしながら、中央のリビングを最大限に広げ、チェッカーガラスの建具で部屋を間仕切り、いろいろな方向から光を取り込むプランに一新。50 ㎡強の面積に個室を上手く設けながら、広がりと開放感をもたらす空間へと生まれ変わらせた。
懐かしい印象がヴィンテージ感にマッチするガラスの建具
ヴィンテージ感あふれるインテリアで話題を集めるニューヨークの「Ace Hotel」を参考に、リビングや個室の床は無垢のナラをヘリンボーン張りにし、玄関の土間から通路、水まわり、トイレの床に丸いタイルを敷くなど、仕上げの素材にもこだわっている。 「採光という機能面からガラスの建具のアイデアが生まれましたが、ドアの雰囲気などは昔の小学校みたいで懐かしい印象もあり、ヴィンテージというテーマに上手く合っていると思います」(Iさん)
休日は5ヶ月の娘さんを連れて街を散歩し、近くの商店で和菓子やコロッケなどを買って公園で食べたり、リビングの大きなソファでくつろぎながら、窓に広がる銀杏並木を眺めて過ごすことが多いという。 「家にいる時間も好きですが、近所を散歩するのも好きですね。好きなインテリアに囲まれて好きな街で暮らす。その両方楽しんでいます」(奥さま)
まるでホテルのような雰囲気を演出する、こだわりのタイル、ミラー、そして洗面ボウル。
リビングはナラ無垢材のへリンボーン貼。
玄関から廊下まで続く丸モザイクタイルの床。
様々な家具を調和させるご夫婦のセンスが光るリビング。黒いスチールフレームの壁面の本棚が空間の引き締め役に。
大きなソファに寝ころびながら眺める銀杏並木の風景。