室内窓がつくるスタイリッシュな住まい。梁の存在を逆手に取ったマンションリノベーション
錬(れん) (設計・施工)
DATA
間取り図
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
光と風を運んでくれる、リビングとベッドルームの室内窓
ドアを開けると広がる、やわらかな光に包まれた、くつろぎ感のあるリビングダイニング。そこに隣接するベッドルームとの間仕切り壁に取りつけたのが、スタイリッシュな室内窓です。Iさん夫妻にとって室内窓は、リノベーションの第一条件だったそう。
外壁につける窓と違って雨風の心配がないので、木製のものも検討していましたが、窓枠の幅が太くなってしまい圧迫感を感じる可能性もあったため、スチールで造作することに。シンプルなデザインが、程よいアクセントになりました。開閉できるので風通しがよく、リビングの採光をベッドルームでも得られだけでなく、空間全体が明るくなり、視覚的に広く感じられます。
梁に合わせた天井をつくり、空間にメリハリを
深みのある木色を使ったインテリアが、洗練された雰囲気のIさん邸。サンルームとリビングにある梁をカバーするため、あえて低い天井をつくり、ナチュラルな板張りとしました。天井板はダイニング側に少し延ばし、ディスプレイコーナーとして活用。雑貨やグリーンをおしゃれに並べています。
ソファやテレビ台などの家具は、背の低いものを選びすっきりと。居心地のいいスペース感が、やすらぎを高めています。やや赤みがかった色調のフローリングにプレーンな白い壁を合わせ、木の温かみとモダンさを感じる空間。厳選した色とシンプルな意匠が、調和のとれた住まいをつくり上げています。
リノベりす編集部コメント
おしゃれな室内窓が部屋のフォーカルポイントになり、部屋の印象がグッと深まっていますね。窓枠を華奢なデザインにしたことで、リビングの開放感がアップしています。どこにいても家族のコミュニケーションが取りやすいのも、嬉しいですね。