設計士ならではのこだわりも。異素材をMIXさせたリノベーション空間
ハコリノベ (設計・施工)


天井高を活かしたダイナミックなルーバー天井が非日常的な雰囲気に。キッチンの仕上げに使用した鉄板の扉材は、実物とサンプルの色味が異なっていたため現場で微調整したこだわりのもの。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
専門家同士が追求した理想の住まい
夫婦とも設計士だというIさん夫妻。長期的に考えたとき、賃貸で暮らすよりも自分たちの好きな空間を手に入れたほうが効率がいい、とリノベーションを前提に物件を探し始めました。そして出会ったのが、専用庭のある築16年のマンション。67平米とややコンパクトではありますが、1階のため天井が高く、ゆったりとした専用庭があることが魅力でした。
間取りは3LDKから2LDK+ウォークインクローゼットに変更、水まわりの位置を変えたことでLDKのスペースにゆとりをもたせました。リビングの一角には吊り戸で間仕切ると個室になる部屋を設け、ワークスペースに。将来は子ども部屋として使用する予定です。普段は開け放しているので広々とした大空間。LDKの床と高さを合わせたウッドデッキを庭に新設したことでさらに広がりが生まれました。
さまざまな素材がMIXされた住まい
LDKの主役とも言えるキッチンは、既成品に鉄扉を組み合わせたオリジナル。当初、希望していたシステムキッチンが予算と折り合わなかったための代替え案でしたが、結果的に重厚感のある理想的な仕上がりに。直線的なラインが美しいキッチンの背面収納もIさん夫妻からの要望。水平ラインを強調することでそれぞれの素材を引き立てています。
ダイナミックな印象を与えるルーバーの天井もIさん夫妻のこだわりが詰まっています。よく見ると一枚一枚幅や色合いが異なる杉板を使用しているので、配管や照明の位置も考慮し、現場でバランスを見ながら何度も調整したのだとか。窓に向かってルーバーを設置したことで、配管の目隠しになるだけでなく、空間に実際の面積以上の奥行きを与えています。
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MATERIAL
床:昭和洋樽/t=15 巾60,120,190(巾違いMIX張り)※施主支給
壁:チーク材(リビング一部)、タイル(洗面室)、ラワンベニヤ(廊下)
天井:杉板(LDK)
INSTRUMENTS
キッチン:部分造作
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ハコリノベ

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リノベりす編集部コメント
ダイナミックなルーバー天井やなぐり加工の壁など、設計士らしいアイデアが目を引く事例でしたね。素材感のあるLDKと対照的に、白くフラットに仕上げた水まわりと寝室の壁のおさまりが印象的でした。