Aesopのエッセンスをふんだんに取り入れた住まい。曲線を活かした洗練リノベーション
ハコリノベ (設計・施工)
インナーバルコニーを新設した明るいLDK。L字型だったキッチンをII列型に変更し、キッチンカウンターをLDKの主役に。木の上品な佇まいとモルタルや躯体現しのラフさが調和して洗練されたインテリアとなりました。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
アールを取り入れた暮らしやすいプラン
リノベーションを前提に中古物件を探したOさん夫妻が購入したのは、最上階の角部屋にある物件。眺望にも採光にも恵まれた空間を、Oさん夫妻の暮らしに合わせてインナーテラスのある2LDKに再構築しました。
もともと3LDKだった間取りは、リビングに隣接していた和室をR壁で間仕切った寝室に、玄関脇の個室は土間とつながるウォークインクローゼットに変更。大容量の収納がある2LDK＋WICに。アウトドアグッズもたっぷり収納できるだけでなく、回遊動線を作ることでプライベートな出入り口にもなっています。将来家族が増えることも想定し、部屋の使い方を変えていける余白のあるプランとしました。
LDKと寝室を間仕切る白でムラ塗装したR壁は、圧迫感がなく流れるようにインナーバルコニーへつながります。
多目的に使えるインナーバルコニーにはアイアンのバーを取り付けて室内干しも可能に。
インテリアはAesopの店舗を参考に
洗練された空間を彩るモルタルやステンレス、そして木を多用したインテリアはAesopの店舗を参考にコーディネートしたもの。特に印象的な洗面室は入り口をアール開口にし、非日常的な空間を演出しています。モルタル金コテ仕上げの洗面台には壁付けタイプの黒い水栓を合わせてアーバンな印象に。
壁天井は白でまとめ、玄関土間、洗面台、キッチンカウンター、そしてインナーバルコニーをモルタル仕上げにすることで家全体に統一感を。そこに不揃いなガラスシェードの照明や躯体現しの梁など個性的なアクセントを加えることで、どこかアーティスティックな佇まいのある住まいとなりました。
R開口の内側はラワン材を使用して上質さをプラス。丸いミラーを使用してラインを揃えました。
ダイニングの上には不揃いのガラスシェードをランダムに配して。直角と曲線を織り交ぜた印象的なLDK。
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インナーバルコニーの引き戸は框部分に木目がはっきりとした米栂を使用して造作。掃き出し窓からの光を通しながら気温調整にも役立ちます。
モルタル塗りで仕上げたインナーバルコニーの床。壁に巾木を設けていないためスッキリとした仕上がりに。
II列型に変更したキッチンはカウンター下にゴミ箱を収納して使いやすさも抜群。カウンタートップもモルタルで仕上げました。
キッチン壁の一部にはニュアンスのあるグレーのタイルを張って。目地をベージュにすることで落ち着いた印象に。
洗面室の壁はモルタル特有のムラ感がでるように仕上げました。ミラーと水栓の黒がアクセント。
廊下に洗面室を設けて手洗い動線を確保しています。来客時も気兼ねなく使えて便利。
洗面室のタオルハンガーには真鍮をセレクト。品がよく、経年変化も楽しめます。
トイレのドアはクラシカルな丸い取っ手に。洗面室と合わせてアクセサリーは真鍮で揃えました。
個室だったスペースを取り込んで広い玄関土間に変更。土間の奥からウォークインクローゼットへつながります。
ベビーカーを収納しても余裕のある玄関にはグリーンなどを置いて雰囲気よく。
MATERIAL
床：複合フローリング／オーク複合 ラスティック （LDK、個室、廊下）、フロアタイル貼り（サニタリー、パントリー、WIC・WC）、モルタル金コテ仕上げ（玄関土間、インナーバルコニー）
壁：アクセント塗装 巾木なし（LDK）、タイル（キッチン一部）
INSTRUMENTS
キッチン：造作（木下地ノ上モルタル金コテ仕上げ）
洗面台：造作（木下地ノ上モルタル金コテ仕上げ）
リビングドア：造作（オーク突板(一部トーメイガラス)）
4枚引違い框戸：造作（米栂(一部トーメイガラス)）
その他建具：造作
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リノベりす編集部コメント
壁や開口に曲線があることでグッと洗練された雰囲気になりますね。建具のデザインも美しく、施主夫妻のインテリアへのこだわりを感じました。