可変性が魅力のマンションリノベーション。寝室もヌックもリビングと一体に
たすかけ 吉祥寺ラボ (設計・施工)
DATA
間取り図
建築家や家具屋とコラボしたリノベで、「自分らしさ」「家族らしさ」を提案
引き戸を使ってリビングの使い方を変化させる
平均的なファミリータイプのマンションをフルリノベーションした施主夫妻。和室のある3LDKが、広々としたフレキシブルなリビングをはじめとしたユニークな間取りに生まれ変わっています。
暮らしの中心となるLDKは、15畳の一室空間に。その隣に4畳の2つの子ども部屋を配し、子どもが小さいうちは引き戸を開放して広く使い、それぞれに個室を必要とする時期になったら間仕切れるようにしました。衣類や靴、日常的に使うものなどは、ファミリークローゼットと納戸に集中的に収納。玄関とつながる納戸とワークスペースは、間の建具を引き込むことでワンルームとして使うことも可能です。
意匠を凝らした建具でリビングと周りを一体に
玄関からリビングまで続くホールには、ヌックと洗面台を配置。建具を2ヵ所設けることで、間取りの変更に応じた動線や空調に配慮。ヌックは子どもの絵本やおもちゃの収納と夫婦の趣味の音楽や漫画のディスプレイも兼ねていて、家族みんながいつでもくつろげるスペース。洗面コーナーは脱衣室と分けてオープンに配しました。
ヌック~ワークスペース~納戸と、洗面~脱衣室~キッチンはそれぞれ回遊動線に。家族みんなの動きがスムーズで、家事も効率よくはかどります。
また、こだわりのタイルやクロスを使い、要所要所にアクセントと遊び心をつけています。
夫のワークスペースは、前面に有孔ボード、背面にマグネット対応のインテリアパネルを設置することで、壁も有効活用。デスクカウンターの天板にはスクラッチレスで物書きのしやすいメラミンを採用しました。エアコンやコンセント、照明の位置にもこだわり、スペースを最大限活かした快適なテレワーク環境になっています。
写真:©Shuya Sato
リノベりす編集部コメント
将来の暮らしや家族構成の変化に備えた、ベッドルームや洗面、ヌックがリビングにつながる可変性のあるプランですね。自由に変えられる部分が多くあるので、これからもずっと住みやすいだろうと思いました。