学んで遊んで… すくすくリノベーション
エキップ(equip) (設計・施工)
DATA
間取り図
ご両親が住まわれていた築39年の木造戸建て住宅をリノベーション。 奥様が料理教室を開催されているのでキッチンやダイニングスペースを教室仕様に。 さらに、亡くなったお父様の面影を残すため和室の位置と大きさは変えずに、 料理教室の間は託児所として使用できるようにしました。
教室をしている間も家族がくつろげるスペースを２階に確保したいというご要望もあったので、 ２階は居間として使える多目的スペースとそれを囲むように各個室を配置。 多目的スペースはリフォーム前は平天井でしたが勾配天井とすることで空間に広がりを持たせ、 高窓からの光も取り入れ奥の階段まで明るさを確保。 ロフトを設け、そこに至る壁にボルダリングホルダーを設置してハシゴを使わなくても登れる仕様です。 ハンモック等を吊るせるフックを天井に設けて様々な遊びに対応できるようになっています。
耐震・断熱・防水などの住まいの性能もアップ！
今回は耐震改修も兼ねることもありフルスケルトンリノベーションとなったので、 床下の土間に蓄熱暖房を設置し断熱は新基準の等級４をクリア、配管関係も全て刷新しています。 外装も壁やサッシは全て新しくして、屋根は元の瓦を再利用しながらも防水層を一新するなど、 新築とほぼ変わりない状態にまで生まれ変わりました。
内装全体は白を基調としていますが、無垢フローリング、タイル、左官などの自然素材を使っているので 寒々しい感じにはならず、気持ちの良い空間となっています。
★リノベりすコメント★家族の思いをすべて実現したようなリノベーション。キッチンでの料理教室や、和室で子供たちが遊ぶ様子、 多目的スペースのボルダリング壁など、写真を見ているだけで明るく楽しく暮らすご家族のイメージがわいてきます。
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多目的スペースのロフトから見下ろす風景。天井高があるので爽快です！
和室の床の間には仏壇置場として吊り収納を設け、壁は左官、天井には葦ベニヤ、障子は雪見障子を採用しました。
ロフトスペースの天井はかなり低いですが、お子様が小さいうちは十分に遊べるスペースです。
キッチンからは託児所となる和室を見渡せるよう和室の角は建具で大きく開くようにしています。ダイニング側の３枚建具を外して収納し、大きな続き間としての利用も可能です。
キッチンと和室の間の丸柱は構造上無理な力をかけたくなかったために残しましたが、お子様にとってはぐるぐる周る格好の遊び場になっているようです。
キッチンは料理教室のため作業台にコンロを設け、洗い物は後ろのL型部で行うよう計画しました。
ダイニングスペースは以前は和室の続き間でしたが、押入と縁側を無くすことで広々とした空間となり、奥のキッチンまで光を届けることもできました。
廊下の天井部分には以前のままの梁を残しています。アンティーク家具のような雰囲気が左官の壁と絶妙にマッチ。
玄関は内装の色を明るくすることで均質で優しい雰囲気に。天井までの下駄箱と突き当りのクローゼットで必要な物はおおよそ収納できる計画です。
多目的スペースの勾配天井には間接照明を設置。全体に優しい光を与えます。
階段の位置変えによりできた空間を利用し、洗面所兼脱衣スペースは向き変えゆとりある動線を確保しました。
トイレなど水回りはシンプルにコーディネート。クロスでアクセントをつけています。
ビフォー・アフター
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