築24年の3階戸建てを心地よく。子どもが巣立った大人世代のリノベーション
エキップ(equip) (設計・施工)
2階に位置するワンルームのLDK。浴室と洗面を1階に移動し、その場所には広いコの字型キッチンをフルオーダー。階段は向きを変えたことで明るく安全になりました。
DATA
間取り図
建築家が手掛けるリノベーション 空間を彩る美しい造作家具が魅力
スケルトンリノベで暮らしやすい間取りに再構築
子どもが独立して夫婦ふたり暮らしになった施主。これまで暮らしてきた3階建て住宅を現在のライフスタイルに合わせたいという思いから、リノベーションを決めました。設計・施工はエキップ(equip)に依頼。愛犬の散歩中に通りがかり、ふと相談してみたことがきっかけなのだそう。
以前はクローゼット付きの個室を細かく設けた3LDKでしたが、子どもが独立したため、空いた部屋は物置き状態。また夫妻の寝室がある3階には、トイレや洗面がなく、使いにくい間取りでした。そこで躯体以外を丸ごと変えるスケルトンリノベーションを実施。水廻りを整理し配置を変えることにより、LDKを広く、生活動線にも配慮した空間に。これからも快適に暮らせるよう断熱性を高めるなど、室内環境も整えました。
造作ベンチのあるダイニングスペースは当初からテレワークも想定して計画。多目的に使えて便利だと喜ばれているそう。
家電、ワインボトル、ゴミ箱もすっきり収納。持っているものや動線を考えてフルオーダーしました。
広々としたサニタリーを1階・3階の2か所に設置
2階を家の中心スペースと捉えて間取りを見直し、壁も扉もないオープンなLDKに。浴室・洗面室を1階に移動することで、ゆったりとした空間に様変わりしました。キッチンは作業カウンターや収納を広くとり、コの字型に配置。ひと続きのリビングダイニングには、北側からの穏やかな自然光も取り込んでいます。
1階は、拡張した玄関＋シューズインクローゼットに加え、浴室・洗面・トイレが一室のスリーインワンを採用。海外生活をしていたこともあり、普段はシャワーを使うことが多いという夫妻のために、シャワールームを独立させています。さらに3階にも広々としたサニタリーをつくり、就寝前の歯磨きや朝の身支度がスムーズになりました。
ホテルライクなサニタリー。滑りにくい加工を施した床タイルや手すりなどで安全性にも配慮。
独立したシャワールームは、大理石調の大判タイルを使ってラグジュアリーな雰囲気に。
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ベンチの座面下を収納にした造作家具。座面を取るだけで出し入れしやすい優れものです。
スペースを最大限に有効利用して吊戸棚を設置。床はお手入れしやすい、木目調のタイル張り。
3階にも寝室から直接行けるサニタリーを新設。大きなウォークインクローゼットも追加しています。
奥からトイレ、洗面台、ドレッサーをレイアウト。大きな鏡やメディシンボックスを完備。
1階の洗面台とトイレの間には、間仕切りを兼ねたタオルウォーマーを取り付けました。
日常の空間に映える、FONTE TRADINGの置き型バスタブ。壁はグレーの塩ビタイルに。
玄関ホールは唯一のフローリング張り。アッシュ材（タモ）にホワイトオイルで塗装。
コの字型から直階段に変更。構造計算をして不足する耐力壁などを追加しています。
玄関右手にはシューズインクローゼット。折戸と床のタイル目地のラインを揃えました。
MATERIAL
床：カーペット（LD・寝室・階段）、タイル（キッチン・サニタリー）、アッシュ材フローリング/ホワイトオイル塗装（玄関ホール）、タモ集成材（階段・手すり・出窓）
壁；クロス（居室）、塩ビタイル（サニタリー）、タイル（シャワールーム）
INSTRUMENTS
キッチン：フルオーダー
サニタリー：浴槽/FONTE TRADING
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リノベりす編集部コメント
グレーと白でコーディネートされ、都会的な雰囲気が漂っています。1階のサニタリーは既製のバスルームにはないスタイルで、スタイリッシュなホテルにいるように感じますね。間取りも変わり、今もこれからも暮らしやすい住まいになりました。