21/05/19 10:00 投稿
1位は「ウォールナットの木目と白のシンプル空間」|リノベーションランキング(2021年4月)
リノベのトレンド
2021年4月に公開された人気リノベーション事例TOP5を発表します。
今回は、キッチンがメインの全面改修や戸建て感覚のマンションリノベーションに注目が集まりました。
1位:アイランドキッチンが映える、木目と白のシンプル空間 [古谷野工務店]
第1位は、シックで落ち着いたウォールナットの木目と、その特徴を引き立たせる白で構成されたシンプルな住まい。色数を抑えて家具を厳選することで、部屋の中をすっきりさせています。
富士山の見えるLDKは、スペースをぐっと広げてアイランドキッチンを配置。くつろいでいる時もキッチンに立っている時も景色が楽しめて、家族のコミュニケーションも広がる空間になっています。キッチンには大きな壁面収納をつくり、食器や調理器具はもちろん冷蔵庫まで収納。同じ面に大人も子どもも使いやすいデスクを並べ、その上のカーテンレールは愛猫のためのキャットウォークとして活用しています。
古谷野工務店 設計 古谷野 裕一さん
計画はキッチンの向きの変更と納戸のアール壁の存在により、LDKの一体感や視線の抜けを感じられる空間を造り、窓の外に広がる眺望を感じながら生活できる住まいに設え直しました。
2匹の猫の脱走対策のため、玄関からLDKへ入るための扉を3m程度玄関側に移動しています。施主要望による猫のための扉の位置変更でしたが、普段の生活空間の奥行きが増したことで住空間がより広く感じられる計画になりました。
2位:仕事とプライベートを両立する「きれいめインダストリアル」な家 [SHUKEN Re(シュウケンアールイー)]
仕事もプライベートも充実する「キッチンスタジオ」をつくったリノベーションが第2位。食メディアの編集長という仕事柄、撮影にも使うキッチンは、壁付け型とアイランド型の2台をチョイス。独立した形に変えられる可動式テーブルが周りをぐるりと囲んでいます。
変幻自在のテーブルは、家族の食事はもちろん撮影時の材料置き場にも。また原稿書きや事務作業をこなせるワークスペースとしても活躍しています。
無骨なデザインを取り入れつつ黒やグレーの色味は部分的にして、理想の「きれいめインダストリアル」を実現。木や白をたっぷり使うことで温かみもプラスしています。
3位:野外の心地よさを取り込んだ、リビングとワークスペース [SHUKEN Re(シュウケンアールイー)]
第3位は、家族やゲストが集まるリビングを中心に、キッチンやそれぞれの個室などをレイアウトしたリノベーション。キッチンを大きく動かして壁を少なくできたことで、広がりを感じる住まいになっています。
玄関からつながるワークスペースは、靴を履いて気持ちを切り替えられるモルタルの土間。そのまま屋外やバルコニーに出られるのも土間ならではのメリットです。リビングはイタリアの中庭をイメージソースに、ナチュラルカラーの塗り壁やバーチ材の床を採用。扉のシナ合板は、割り付けに加えて小口の処理にもこだわり、和の雰囲気を醸す繊細なデザインになっています。
4位:それぞれの個室に加えて、窓際にスタディコーナーを [スタイル イズ スティル リビング]
外国人向けにつくられたヴィンテージマンションの間取りを再構築。部屋はリビングダイニングと寝室のみというシンプルなつくりでしたが、子どもの成長に合わせ個室を追加。それぞれのスペースを少しずつ小さくすることで、リビング横に2人分の子ども部屋を生み出しました。現在は仕切らずに兄妹で1室を共用。独立しても部屋にこもりきりにならないよう、スタディスペースを廊下に設けています。
リビングや寝室は、漆喰を塗ったり収納を増やしたりして快適さをアップ。
さらにブルーの建具やタイルをコーディネートして、洗練された北欧スタイルに仕上げています。
5位:多様な使い方ができる、一軒家のようなマンション [ひかリノベ]
玄関から広い土間と畳のスペースが広がる、一軒家のような佇まいのマンションリノベーション。土間は瓦を埋め込んだ個性的なデザインで、畳や框付き引き戸と相まって和モダンな雰囲気を醸し出しています。
間取りは壁を取り払いほぼワンルームに変更。圧迫感のない腰壁やアール壁でさりげなくゾーニングして、機能的で開放感のある住まいをつくり上げています。
各々のスペースの使い方は、その日の気分次第で寝る場所も決めずにフレキシブルに楽しんでいるのだそう。「自然に逆らわないこと」をモットーに、天然素材や暮らしの道具をセレクトして自分らしいインテリアに。
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