センスのいい工務店との出会いで、納得のいく空間に
アズ建設 (設計・施工)
DATA
間取り図
「とにかく眺めのよさが気に入りました」(夫)という加藤さん夫妻が購入した物件は、南側の窓から多摩川を望むマンションの6階。たしかに、窓の外は絶景だった。目の前を多摩川が流れており、橋を行き来する電車も間近に見ることができて、遠くには富士山の姿もくっきりと浮かんでいる。
ただし、見事な眺望のせいか物件価格はちょっと予算オーバー。そこで加藤さん夫妻は、自分たちで設計をしてリノベーションのコストを下げる作戦に。夫は建材メーカーに勤める一級建築士で、妻は以前、住宅設計や商業施設の内装などを手掛ける会社に勤務しており、コストダウンの知識も豊富。施工は、インターネットで知ったアズ建設に依頼した。
「実際に手掛けた物件を見せてもらい、センスがいいしディテールもとても丁寧だと感じました」と妻。自分たちのこだわりもコストダウンの方法もきちんと理解し、協力してくれるに違いないとタッグを組んだ。
間取りも設備も使えるものは極力生かして賢くリノベ
加藤邸のコストダウンのポイントのひとつは、3LDKの間取りをあまり変えなかったこと。LDと寝室を緩やかに仕切る自立壁やカーテン、個室のツインカーボの引き戸など、建具や間仕切りを工夫することで、間取りを大きく変えなくても印象は一変。広々としたリビングダイニングやガレージのようなスペースもでき、光も風も通る開放的な空間に生まれ変わった。
もうひとつのポイントは、既存の水回りの設備がきれいな状態だったので、キッチンの天板をはじめユニットバス、便器、洗面室の鏡など、使える設備はすべて温存したことだ。キッチンのガスコンロも既存のままだが、資金に余裕ができたときにIH調理器に変更したり、食洗機を設置したりできるように、電源だけは確保した。後でもできることは潔く先送りにすることも大切。
ダイニングテーブルをDIYしたこともコストダウンにつながった。天板はアズ建設にオーダーし、脚は金物に詳しい夫が設計。懇意にしている金属加工会社に製作してもらった。こうして加藤さん夫妻は、予算内で納得のいく住まいを実現した。(撮影 遠藤宏 取材・文 松浦美紀)
★リノベりすコメント★白い壁とアルコーブや独立壁のブルーがアクセントカラーで印象的な自然光ふりそそぐ明るい住まいの誕生です。それぞれの部屋の間取りの境をほぼフラットなバリアフリーにし、小さなお子様にも安全な施しです。自立壁はお子様の様子を見ながらリビング・ダイニングの作業も可能に。住まいの明るさ同様、快適にあたたかいご家族団欒を過す様子が目に浮かびますね。
【設計・施工 アズ建設】技術力の高さに定評、ライフスタイルに合わせたこだわりの詰まったリノベーションを提供この会社のプロフィールページを見る
MATERIAL
*玄関、トイレ、洗面室
床:タイル 壁、天井:塗装
*LD、寝室
床:遮音フローリング
壁、天井:塗装
*キッチン
床:遮音フローリング
壁:塗装、タイル 天井:塗装
*個室
床:遮音フローリング
壁、天井:クロス
INSTRUMENTS
*キッチン
天板、コンロ:既存
レンジフード:渡辺製作所
水栓:INAX(LIXIL)
*サニタリー
ユニットバス:既存
トイレ:既存
洗面ボウル:サンワカンパニー
コーリアン棚:ABC商会