眺望の良さとこだわりの素材感を楽しむ

都心にありながら広大な緑と西新宿のビル群を臨む

雲ひとつない猛暑日にこの物件を見学したというＩさんご夫妻。既存のリビングダイニングの窓からは森のような公園の緑を見渡し、その向こうに西新宿のビル群を臨む。周囲には寺社が多く、緑に囲まれた落ち着いた街の雰囲気が気に入ったというＩさんは、「まったく縁がない場所だったのですが、山手線沿線内の利便性の良い立地で、この眺望の良さに驚嘆しました。内覧時に窓を開けたとき、気持ち良い風が大量に吹き込んできたのが決定打でしたね」と当時を振り返る。

洗面室の壁には室内窓があり、リビングからクローゼット、寝室へと続き、玄関側へと回遊できるプランは、家の隅々まで光や風を通し、さまざまな生活シーンにこの眺望を取り込んでいる。

足場板やタイル、色彩豊かな壁。好きな素材や色をちりばめた空間

キッチンの壁はアンティーク調の白いタイルで仕上げ、小上がりや収納の扉、通路の壁などには足場板がランダムに張られ、部分的に白で塗装されている。天井は躯体のコンクリートをむき出しにし、水まわりを囲む壁はブルー、寝室の壁はラベンダー色、リビングの壁の一面はブラウンなど、多彩な素材と色が家中のあちらこちらにちりばめられ、目を楽しませてくれる。 「足場板やタイルなど武骨な素材感が好きで、仕上げには徹底的にこだわりたいと思い、雑誌の写真をファイリングして設計者さんに相談しました」（Ｉさん）

たくさんのサンプルから使う素材を選び、壁の一部は自分たちで塗装し、家づくりに積極的に関わりながら「どんな家になるかな？」と想像するのがとても楽しかったと話すＩさんご夫妻。住み始めてからは、この場所だからこそ実現した屋外に開けるダイナミックな眺望と、足場板やタイルなどの素材感を堪能できる家でくつろぐ時間を満喫しているそうだ。