モルタルのセパレートキッチンを楽しむ、素材感たっぷりのマンションリノベーション
ハコリノベ (設計・施工)
部屋の線引きを変え、広くなったリビングダイニング。以前は壁で隔てられていたキッチンはオープンに。ゆったりしたL型のソファはリビングの特等席です。
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
アカシア無垢材のLDKは、オープンキッチンの存在感が醍醐味
ドアの向こうに広がる、アカシアの無垢フローリングが敷き詰められた空間。独特の渦巻くような木目と赤みがかったブラウンの床に合う素材として、モルタルやステンレス、木やタイルなどをさりげなく、かつ効果的に配しています。
家の主役であるLDKには、コンロとシンクが別々のセパレートキッチンを造作。コンロカウンターは熱に強く衛生的なステンレスで、シンクカウンターは夫妻お気に入りのモルタルを使って箱型に仕立てています。シンクカウンターに並ぶダイニングテーブルは、厚みのあるモルタルと木を組み合わせたオリジナル。シームレスな仕上げが美しい4人掛けのテーブルは食事をするだけでなく、子どもの勉強スペースとしても活躍しているそうです。
キッチンとつながるダイニングテーブルは、オープンなスタディスペースとしても活用。大人が見守りやすく安心です。
天井板を撤去して広さを感じさせています。天井のダクトや配線がインダストリアルな雰囲気に。
間仕切り壁をなくし、連続性をもたせた住まいに
マンションの広さは十分でしたが、既存の間取りはKさん家族のライフスタイルに合わない2LDK+和室。そこで、和室の壁を取り払って部屋の線引きを変え、広々としたLDKとそれぞれの個室を確保しました。LDKは天井を上げ、さらに広がりを。ナチュラルカラーの大きなソファを置き、ゆったりとした家族団らんの場をつくり出しています。リビングの一角には、平面の特徴を生かして寝室をレイアウト。あえて扉は付けず、間仕切り壁の上半分を室内窓にし、オープンな空間にしたそう。
また、ラワン合板を張ったテレビボードの背面に大容量のウォークインクローゼット、その横には冷蔵庫も隠せるパントリーと、間取りを変えたことで収納も充実しています。
キッチンの壁は白い正方形のタイルを張って、ちょっとレトロな雰囲気に。目地が互い違いに入る馬張りにしメリハリを。
寝室の開口枠は、室内ドアに合わせてダークネイビーに塗装して上品に。
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キッチン棚の上部はオープン、下部は扉付きに。見せる収納と隠す収納を使い分けています。
モルタルのシンクキャビネットには、コンセントを設置。使いたいときにサッと使えます。
リビングダイニングには、足触りが優しく調湿効果のある、無垢材のフローリングを選びました。
リビングのドアからの景色。ドアの位置を手前にずらし、空間を広げています。
子どもたちも見やすい両面使いの時計。部屋のどこにいても時間が分かります。
寝室とリビングには室内干しができるポールを取り付けています。忙しい毎日のちょっとした工夫です。
家族みんなが集まる、布張りの大きなソファ。ゆったりしたフォルムでくつろぎ感たっぷりです。
リビングのドアはダークネイビーに塗装。透明ガラスで光を取り込みます。
居室の一部を取り込み、広くなった玄関。靴入れはオープン型で子どもたちも出し入れがスムーズに。
MATERIAL
床：アカシア無垢フローリング
壁：タイル（キッチン・玄関）
INSTRUMENTS
キッチン：造作（モルタル・ステンレス・木）
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ハコリノベ
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リノベりす編集部コメント
モルタルのクールな質感とあたたかみのある無垢材が、お互いを引き立てていると思います。照明やダクトなどハードな感じなのですが、全体を見ると温かい雰囲気ですよね。変形の間取りをうまく使って、暮らしやすい家に生まれ変わっています。