やわらかな光が美しく、自然素材が織りなす心地よさが広がる戸建てリノベーション
駿河屋 (設計・施工)


扉を開けると広がる、優しい無垢材に包まれたぬくもりを感じる空間。リビングダイニングが一体となり、ペニンシュラ型に生まれ変わったキッチンは、手元が隠れるサイズの腰壁を設けることによって、開放感と作業のしやすさを叶えています。
DATA
庭付きの戸建て住宅。1階部分の暗かったリビングを、キッチンとの間仕切りを取り払うことで広々としたLDKに。廊下との間仕切りには大開口のガラス入り建具を採用し、扉を開ければ廊下もリビングの一部に、扉を閉じていても、ガラス越しに光を感じられるような開放的な空間づくりに成功しました。
創業1657年。心と身体と環境にいい家づくりを目指す
ガラス入り建具で、自然光が溶け込む開放的な空間を演出
1階にあるリビングを明るくするのが大きな課題のひとつだった今回のリノベーション。まずは玄関からも外の光が取りこめるよう、ガラス入りの建具を設えました。ガラスは表面に彫り模様を施した型板ガラスを採用し、視界を遮る効果でプライベートを守りつつ、表面の凹凸は光線を拡散させるため、空間をよりやわらかな印象に変えてくれます。また玄関を入ってすぐの階段部分は、吹き抜けになっているので2階からの光も程よく届くようになっており、日中は特に自然な明るさに包まれた空間に。
さらに玄関から続く廊下とリビングの間には、大開口のガラス入り建具を採用することで、玄関と2階部分から取り込まれた光は、そのままガラスを通してやわらかく室内まで広がるようになりました。採光環境が整うことで玄関や廊下、リビングは、明るく開放的な印象に生まれ変わりました。
呼吸する自然素材を通して、内と外がひとつながりに感じられる家
キッチンとリビングの間にあった間仕切りを取り払い、一体となったLDK。床材や建具、家具には同系色の木材を使用することで、さらに開放的な仕上がりに一体感がともなった空間となっています。
掃き出し窓にはそのまま庭に出られるウッドデッキを設置。部屋の中でも、呼吸する素材と呼ばれる珪藻土や無垢フローリングなど自然素材を多く使っているので、より一層室内と外の自然がひとつながりになった印象に。外から見ても内から見ても、ほっとするような自然な空気を感じられる家。光と風、美しい空気が行き渡る、心地よい空間が完成しました。
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MATERIAL
壁:珪藻土(リビングダイニング・玄関)
床:無垢フローリング
INSTRUMENTS
ウォールシェルフ:造作
テレビ台:造作
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リノベりす編集部コメント
計算された窓や建具によって自然の光や空気を効率的に取り込み、厳選された自然素材が室内の空気もきれいにしてくれるという、理想的な住まい。開放的に生まれ変わったLDK空間は、美しい木目を眺めているだけでも、無垢材の良い香りや優しい肌触りが伝わってくるようです。自然の光を取り込むための建具選びや配置についても勉強になるリノベーション事例でした。