“散らからない”収納のアイデア リノベーションで叶えました

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「リノベのトレンド」の「“散らからない”収納のアイデア リノベーションで叶えました」

ふと気が付くと雑多なモノで溢れてしまいがちな家。毎日心地よく暮らしたい!誰しもそう思っていますよね。そのカギは「収納」。収納さえうまくできれば、散らかってもすぐに片付きますし、インテリアも楽しむことができます。SNSや雑誌などで様々な収納のアイデアを日々目にしますが、そもそも「散らからない家」を作ってしまう、というのも一つの手です。 この特集では、リノベーションによってライフスタイルに合わせた収納をつくりあげた事例を掘り下げていきます。

この記事を書いた人:リノベりす編集部 夏野

自宅をリノベーション後、収納に目覚めてライフオーガナイザーの資格を取得。家が整っていると余計なストレスなく暮らせるなぁと実感する日々。豊かに暮らすためにはモノが必要と思いつつ、ミニマリスト的な思考が強め。取材に行ってもまず収納に目が行ってしまいます。

家具いらず!造作の壁面収納

施主との事前打ち合わせで、リノベーションの鍵は「収納不足の解消」と「広いリビング」にあると感じた水雅(すいが)の担当者は造作の壁面収納によって収納力をUPしつつ、リビングの開放感も得られるプランを考えました。 リビング、キッチン、玄関と収納がほしいスペースのすべてに壁面いっぱいの収納を造作。収納のための余計な家具を置かなくて済むので、視覚的にもスッキリ。たくさんの物をコンパクトに収納できる、暮らしやすい住まいが生まれました。

テレビボードも兼ねたリビング収納

施主であるSさんの持ち物を聞いて考えたというリビングの壁面収納。ところどころニッチとしても使えるようになっており、ほどよい抜け感も。植物やお気に入りのインテリアを飾って楽しむことができます。特にSさんが満足しているのが、スティックタイプの掃除機を充電しながら収納しておけるところだそう。持ち込む家電をあらかじめ伝えていたので、ほしいところにきちんとコンセントが用意されています。
また、壁や天井に合わせ白い扉をセレクトしているので、これだけの収納力がありながらも圧迫感はゼロ。細々したものも全てこの収納におさまるのでリビングはいつでもスッキリ。広さも十分に確保できました。

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おもちゃの収納は一番いい場所に!
小さいお子さんがいる家庭で必ずでてくる悩みといえば、"リビングに散乱するおもちゃ"ではないでしょうか。子どもが遊ぶときは仕方がないにしても、片付けはしっかりやってほしいですよね。実は、そんな方に覚えていていただきたいポイントがこの壁面収納には隠されています。それは、「おもちゃの収納は子どもにとって一番しまいやすい場所にする」ということ。単純ですがとっても大事なことなんです。子どもの脳はまだまだ単純で、ちょっとでもめんどくさい・難しいと思うとすぐにやらなくなります。なので、さっと出せる・さっとしまえることが重要。子どもが小さいうちは床で遊ぶことが多いので、床から近い高さにあること、またリビングのわかりやすい場所にしてあげることが子どもが片付けやすくなるポイント。このおもちゃ収納はまさにベストポジション。息子さんもサッと片付けができるのではないかなと思います。

使い方まで考え抜かれたキッチン収納

オープンなつくりの対面キッチン。幅いっぱいに造作した背面の収納は、カウンター式で作業台としても使い勝手がよく、デザインのよいキッチン家電は見せる収納。ワインが好きなSさんのためにワイングラスをかけて収納できる棚を設けたり、生活感がでやすく、ゲストに見せたくないゴミ箱は引き出しの中に隠したりと至れり尽くせり。パントリーはありませんが、天井まである吊戸棚も含めた収納力は十分で、片付けやすいので、いつでもキレイな状態をキープ。今まではモノが溢れて、なかなか家に友人を招いたりできなかったそうですが、リノベーション後は、ママ友とダイニングスペースでお茶を飲めるようになったのだとか。

マンションの収納問題はリノベで解決!壁一面をまるごと収納に | 水雅

 
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個室を減らして収納力を2倍以上に

Iさんファミリーは夫婦と長女の3人家族。77平米のマンションリノベーションしました。洋服や靴が好きなIさん夫妻は一般的な家庭よりもモノが多め。そこで個室の広さや数よりも収納スペースを確保することを優先しました。 その要望に対して、フィールドガレージが提案したのは、洋室の一つをウォークスルークローゼットにすることとロフトを設けて新たにスペースを設けるプラン。 フレキシブルな空間使いで、子どもの成長に合わせて暮らし方も変化させる、ワザありなリノベーションです。

天井まで使える!ウォークスルークローゼット

もともと個室だったスペースを玄関からつながる大容量のウォークスルークローゼットに。オープンなシューズラックは、子どもが小さいうちは下部にベビーカーがしまえるように可動式の棚にしています。ベビーカーが必要なくなれば、子ども用の自転車を置いたり、棚を増やして子どもの靴をしまったりとその時々によって使いかたを変えていくことも。
また、上部を棚にしたクローゼットは、夫の趣味であるスニーカーを収納。天井まで使えるのでかなりの量を収めることができます。 シューズラックを中心にぐるりと回遊できる動線は無駄のない空間使いで、スーツケースやアウトドアグッズ、季節の家電もすべて1か所で管理できるように。

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壁を収納にする!
Iさん宅で使われている有孔ボード。アクセントウォールとしてもオシャレですが、実は収納面でもめちゃくちゃ優秀です。フックをつけてひっかけたり、棚をつけてちょっとしたものを置いたり、何かと便利に使えます。Iさんも意外と置き場所に困るストライダーをかけて収納したり、ヘルメットや帽子をひっかけたり…でかける時にサッととれるのも嬉しいポイントですね。ちなみにリビングの壁でも使用されており、ディスプレイ収納を上手く取り入れています。

スペースを2倍に使えるロフト

限られたスペースを最大限に生かすために発案されたのが、テレビボード兼、本棚兼、ロフトのハコ。現在は下を子どものプレイスペース、上を収納スペースとして使用していますが、将来的には、現在の寝室を子ども部屋にして、このロフトを夫妻のベッドスペースとして使う予定。セミクローズドでほどよくプライバシーが保たれているので、その時々の暮らしに合わせた使い方が可能です。 注目してほしいのは、同じスペースを普通の部屋として使用するよりも、縦と横の面を有効に活用しているので、収納力が格段にあがっている点。どうしてもスペースが足りない!というときの裏技的なアイデアです。

ロフトや回遊型クローゼットに遊び心満載!クラフト感あふれるマンションリノベーション | フィールドガレージ(FIELDGARAGE)

 
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パントリー+2つのクローゼットで収納不足を解消!

夫婦ともに食品関係の会社に勤めていて、料理をすることも、友人を招いてホームパーティーをすることも大好きというYさん夫妻。リノベーションをする際には、みんなで料理ができる広いアイランドキッチン、食品のストックや調理器具などを収納できるパントリーなど、キッチンまわりに広いスペースを必要としていました。さらに趣味のアウトドアグッズもあり、夫婦2人暮らしながらモノが多め。設計・施工を依頼された錬(れん)は、部屋数を減らし、ゆったりとしたLDKと2つのクローゼットがあるプランを提案。十分な収納量で、くつろぐ空間はいつでもスッキリ保てるリノベーションです。

キッチンをスッキリ!パントリー

もともとLDKと2つの個室があったスペースはアイランドキッチンを中心とした広いLDKに再構成。いつでも人を招いてホームパーティーのできるスッキリとしたキッチンをキープできるのは、2畳程度のパントリーを設けたから。お酒や水、夫妻が漬けた果実酒だけでなく、おもてなしする際に意外と必要になるキッチンファブリックなどもすべて収納できます。頻繁には使わないけど、必要な調理器具もしまっておくことができるので、余裕があればぜひほしい収納スペースです。

一見収納とはわからない?小上がりスペース

錬からの提案でダイニングスペースに設けられた小上がり。ダイニングのベンチとして使えるだけでなくごろりと寝転がったり、何かと便利に使えます。緩やかに空間を分けることができる小上がりですが、一番のメリットはやはり収納力UPではないでしょうか。Y邸でも来客用の布団を小上がりに収納。そのまま小上がりで使えるので運ぶ手間もありません。クローゼットにしまおうとするとかなりスペースが必要ですが、小上がりであれば視覚的な圧迫感もなく、大物も収納できます。

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重たいものは下!
収納の考え方として、「しまうものの重さによってしまう場所の高さを決める」というものがあります。軽いものは上、重いものは下に収納するという簡単なルールですが、重たいものを上に収納すると、取り出すときやしまう時に落下の危険があるため、意外と大事なポイントなのです。Y邸では布団を小上がりの下に収納しているので、取り出すのもしまうのも安全で使いやすくなっています。そのまま小上がりで使えるので「使う場所にしまう」というセオリーも満たしており、実はとても理にかなった収納なのです。

用途を分けた2つのクローゼット

思わず「使いやすそう!」と言いたくなるのが、寝室とサニタリースペースの間に作られたクローゼット。完全にプライベートなゾーンで、タオルや下着、洗剤や日用品のストックなどを収納しています。サニタリースペースで使いたいものをすべてここに収納しているので、お風呂に入るときも着替えを取りに行く手間もありません。よく着る部屋着もおいておけば、家でくつろぐときはこのクローゼットで十分。
また、もう一つのクローゼットは洋服が好きなYさん夫妻のために上部に枕棚を設けたⅡ型に。無駄なく空間を使えるⅡ型のクローゼットには、アウトドアグッズも収納。オンとオフで分けた2つのクローゼットは生活動線としても優秀で、暮らしやすさをグッとあげています。

大容量のパントリーのおかげでキッチンがいつもスッキリ!【マンションリノベ新・3種の神器】 | 錬(れん)

 
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どの事例も、暮らす人のライフスタイルに合わせた収納のアイデアが見事だなぁと思います。家はそもそも、こういう暮らしがしたい!を叶える場所。心置きなくホームパーティーを楽しむためには、人よりたくさんキッチンまわりのモノを持つことになります。そうなれば、パントリーがないといつもごちゃごちゃしたキッチンになってしまいますし、おもてなしの空間が台無しになってしまいます。洋服が好きなら、やはりクローゼットは大きめにしたいですし、キレイに管理できるように、バーにたくさん洋服をかけられるようにできたほうが気持ちがいいですよね。
どうやって暮らしたいか、モノをどれくらい持っていたいか、それをどう管理していたいか、それがクリアになっていると暮らしのストレスはグッと減りますし、収納以外のスペースももっと心地よくつくることができますね。居心地のいいインテリアのベースには、片付けやすい収納が必須です。収納がどうにもできない、そもそも収納する場所とモノの量が釣り合っていない、と思うときは、リノベーションで理想の暮らしを手に入れてみる、というのもアリだと思います。もちろん、部分的なリノベーションをしてくれる会社さんも多くありますので、自分だけのわがままな収納をつくってみてはいかがでしょうか?


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