玄関・水まわり・寝室…どことつなげる？ウォークインクローゼット

バリエーション01｜玄関からつながる

「帰宅後はまず着替えたい！」「外出時は身だしなみを整えて、そのままスムーズに玄関に出たい！」とにかく外から出入りする動線を重視した、玄関からつながるクローゼット。そのままリビングなどまで抜けられるウォークスルー型が主流です。

帰宅後に衣類や持ち物についたウィルスや花粉が室内に広がるリスクを抑えられたり、慌ただしくなりがちな外出時の支度が玄関までの動線上で整えられる、効率的な間取りです。
同時に外出する際に混雑してしまうというデメリットがあるので、1～2人暮らしの住まいにオススメです。

こちらは、玄関横の一室をウォークスルーのクローゼットに整えたマンションリノベーション事例です。玄関から、廊下と平行にウォークインクローゼット、書斎を通り抜けリビングにつながる動線となっています。

玄関口からウォークインクローゼット、書斎、リビングダイニングへつながる

バリエーション02｜水まわりとつながる

バスルームや脱衣・洗面所とつながるウォークインクローゼット。入浴時の脱着衣から洗濯、そして収納までがスムーズになる、「家事ラク」を叶えられる動線です。ドライルームも近くに設けられるとさらに家事効率は◎。

奥まったところにつくると浴室からの湿気がこもってしまうので、通気性や換気をしっかり考慮した設計が大切です。

こちらは、バスルームから脱衣・洗面スペース、そしてウォークスルークローゼットを通って寝室までが一直線につなげられたマンションリノベーション事例です。LDK側に衣類を持ち込まずに済むので、パブリックスペースに生活感がでてしまうのを防げます。

①サニタリーからウォークインクロゼットへつながる

②ウォークインクローゼットから寝室へつながる

バリエーション03｜寝室からつながる

起床や就寝時に着替えのしやすい間取り設計。
寝室からつながるウォークインクローゼットには、完全個室のタイプのほかに、寝室内の一角に間仕切り壁を設置したセミクローズドタイプを取り入れたプランもみられます。

セミクローズドは、壁を減らせるのでスペースを有効活用できたり、空気の通り道をつくりやすく湿気がこもりにくいというメリットがある一方、衣類の繊維からでるほこりが寝室内にも舞ってしまったり、寝ているひとがいるなかでクローゼットを使用すると音や明かりが気になったりというデメリットもあるので、ライフスタイルに合わせた検討を。

こちらは寝室の奥に大容量のウォークインクローゼットを個室で設けた事例。ハンガーパイプや棚を駆使して、天井まで効率よく収納できるようにしています。夫婦の寝室なので、相手の眠りを妨げないよう扉も設置。就寝・起床の時間がずれても、気にせずに使用することができます。

①寝室からウォークインクローゼットへつながる

②ウォークインクローゼットからみた寝室

バリエーション04｜家の中心に配置する

家族で共有するクローゼットを設けるなら、思い切って家の中心に配置するアイデアも。各部屋とつなげやすくなるので、玄関からも水まわりからも寝室からも...ということも可能かも⁉︎

こちらは、田の字に配置した部屋をモルタルの回廊がぐるりと囲むユニークな間取りのマンションリノベーション事例です。玄関側に設けたウォークスルークローゼットは、寝室につながり、床は土間続きと、多様な使い方ができるスタイル。

①土間玄関から右手に配置されたウォークインクローゼットの入り口

②ウォークインクローゼット内からベットスペースへつながる