23/03/19 10:00 投稿
住宅ローンの金利。住宅ローンの繰り上げ返済は「期間短縮型」のほうがお得?【家にまつわるお金の話③】
リノベーション・ゼミナール
人生の中でいちばん高い買い物といわれる「家」。購入時はもちろん、その後の住宅ローンや修繕費など出ていくお金は尽きません。そこで、リライフプラス編集部に寄せられたお金に関する疑問について解説します!
※こちらの内容は、2022年11月時点の情報です
「リライフプラス vol.45」掲載
edit: noriko sasaki
illustration: abesan
design: machiko hirata
Teacher 丸山晴美さん
住宅ローンの繰り上げ返済は「期間短縮型」のほうがお得?
そのメリットの1つめが、トータルの返済期間を短縮できること。住宅ローンが定年後まで残ってしまうようなローンの組み方をしている人は、できるだけ定年前に完済しておきたいところ。
ですので、完済時期を前倒しできる「期間短縮型」を選ぶのがおすすめです。また、なるべく早くローンを完済してしまいたいという心理的な面からも、「期間短縮型」を選ばれる方も多いと思います。
メリットの2つめが、利息の軽減効果が大きいということ。例えば、3000万円を35年ローン、金利1%で借りたとして、借り入れから1年後に100万円を繰り上げ返済したとします。「期間短縮型」を選ぶと「返済額軽減型」に比べて、総返済額を約20万円減らすことができ、かつ返済期間も1年2か月短縮できます。
一方の「返済額軽減型」にもメリットはあります。そもそも毎月の返済額が家計に占める割合が高く、払い続けることが困難な場合や、今後子どもの教育費がぐっと増える可能性がある場合、転職するなどして今後収入が減る可能性がある場合などは、毎月の返済額を減らすことを選ぶほうがよいでしょう。
また、住宅ローンを組む際に加入するのが団信(団体信用生命保険)。この団信には、生命保険の役割もあるため、期間を短縮するのがもったいないと考えて、「返済額軽減型」を選ぶ人もいます。
Answer 2
繰り上げ返済の手数料に注意して
繰り上げ返済をする際に発生するのが手数料。銀行によって手数料は異なりますが、最近はWEBで行えば手数料無料のところがほとんどです。
一方、銀行の窓口に行って対面で行う場合は、数万円の手数料がかかることも。
また、一部の銀行では書面での繰り上げ返済手続きを行うこともできますが、こちらも数千円の手数料がかかります。最近は、アナログな手続き方法に対してお金がかかる時代になっているので、定期的に繰り上げ返済をする予定なら、手数料無料の返済方法を選ぶべきです。
せっかく頑張ってお金を貯めて繰り上げ返済をするのですから、アプリやネットバンキングを賢く利用しましょう。
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