上質な素材に包まれたギャラリーのような家
ハンズデザイン一級建築士事務所 (設計)
DATA
趣味の料理をたくさんの来客に振る舞うための理想のキッチンを実現。Aさんのハイセンスな小物や絵画、器を引き立たせる照明のコレクションが引き立つ室内は、まるで小さなギャラリーのような心温まる空間に仕上がっています。
日常の生活を大切にし、丁寧につくりあげる
異ジャンルのコレクションが調和するプランで表情豊かな空間に
趣味は料理のほか、好みの家具や絵画、器や照明ランプなどを少しずつコレクションされています。今回のリノベーションは、大がかりな間取りの変更は行わずひとつひとつ丁寧かつ上質な仕上がりの空間を目指し、綿密にプランを練り検討を重ねました。骨董のモノとモダンのモノ、洋のモノと和のモノ、様々なジャンルとの調和を考え素材選びと仕上げにこだわりました。
統一した色調の中で、左官塗りの壁や刷毛のニュアンスをペイントで表現。またテクスチャーガラスや節なし一枚物の無垢オークフローリング、そのほか名栗の床、石の床など異素材が自然と馴染み溶け込んだ仕上がりが魅力となっています。
ナラ一枚板の無垢フローリングが迫力のリビングダイニング。アンティークの家具がセンスよく配置されています。
玄関の壁は左官仕上げ。光で照らされることで壁に陰影をもたらし、素材感をだしています。
理想のキッチンはオーダーメイドで実現
たくさんの来客を招き得意のお料理を振る舞うAさん。もともと手狭さを感じていたキッチンスペースは、レイアウトを見直し面積を広くとりました。完全オーダーメイドにより、無駄のない思い通りの作業場所が完成しました。Aさんがコレクションしていたアンティークワゴンに合わせ、配膳台を造作。配膳台の下にはワゴンがすっきりと収まるよう調節されています。
たくさんの食器や花器をお持ちのAさんのために、収納もたっぷりと用意。木の取っ手がアクセントのキッチンは引き出しをたくさん設け、乱雑になりやすいキッチンまわりをいつもスッキリとまとめてくれています。白いタイルは窓から差し込む光を照らし、明るく輝きのある居心地の良いキッチンに仕上がりました。
アンティークワゴンを仕舞える造作の配膳スペース。擦りガラスの壁は柔らかくキッチンの生活感を隠してくれます
配膳スペースにはお盆立ても作りました。すぐにお料理を運ぶことができます。
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木の取っ手がアクセントになっている造作キッチン。窓から光が差し込み明るい空間です。
キッチン引き出しの中には、Aさんの趣味であるお料理に使う食器がキレイに仕舞われています。
白いタイルと無垢の飾り棚が清潔感のあるキッチン。飾り棚に取り付けたライトが手元を明るく照らします。
ダイニング横にも食器棚を造作。コレクションである食器を十分に仕舞える収納量とテーブルへの持ち運びもしやすく使い勝手が◎
リビングに置かれた思い出の李朝箪笥はセンスよくお花や花器が飾られ、上質な雰囲気を演出しています。
和箪笥が置かれた廊下はまるでギャラリーのような雰囲気。ナラのフローリングが静かに存在を主張しています。
ダウンライトの光が降り注ぐトイレの飾り棚。そっと置かれたガラスの花器が美しく照らし出されています。
キッチンとつながる洗面台にはガラスタイルが貼られ、クリアな輝きを放っています。
左官の壁が光で照らされた玄関。天井の一部は洗面室と同じルーバーで仕上げられています。
ハンズデザイン一級建築士事務所オリジナルの手彫り表札。味わいのある仕上がりです。
木のぬくもりを感じるバルコニー。料理で使うハーブも育てています。
MATERIAL
床（リビング）：ナラ無垢 一枚板
床（キッチン）：タイル石
INSTRUMENTS
キッチン：造作
食器棚（ダイニング）：造作
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リノベりす編集部コメント
無垢のフローリングや左官による味わい深い塗り壁、石タイルなど様々な素材が調和し美しく演出されたリノベーション。貫禄のある李朝箪笥や和箪笥がずっしりと佇む姿はさらに上質な空間演出していますね。たくさんのお友達を招き、料理を振る舞い楽しく過ごされるSさんの姿が浮かびます。