関東から愛知へ…実家リノベで叶えた心地いい風を感じる家
住工房 (設計・施工)
DATA
間取り図
関東で暮らしていたI様ご夫妻。ご主人の定年退職に伴って奥様の地元・愛知県に戻ることとなり、ご実家のフルリノベーションを決意。親しみのある土地で「これからふたりの時間をゆったりと過ごしたい」というご夫婦の思いから、築36年になる木造住宅の大改装が始まりました。
長く暮らす家だから、シンプルで飽きないリノベーションを
「夏は涼しく、冬はあたたかく」光と風が行き渡る、明るく快適な住まい
改装にあたってのこだわりポイントのひとつは、採光や通風に十分配慮した間取り。庭に面していた二つの和室は、ひとつながりにすることで開放的なLDKを実現。部屋と部屋の間にあった壁を取り払い、掃き出し窓を天井ギリギリの高さまで広く取ったことで、さらにたくさんの光が部屋いっぱいに入り込むようになりました。
家中の窓の配置も、南北に風が抜けるように計算して設計。常に新鮮な空気が流れ、エアコンを使わなくても涼しく、ふわりとした自然な風の心地よさを感じられる空間になっています。
リビングには蓄熱暖房機を設置。蓄熱暖房機は、深夜電力を利用して内部のレンガを加熱・蓄熱し、日中はレンガからの放射熱を利用して部屋をじんわりとあたためる構造になっています。さらにI様邸では断熱工事も行っているので、魔法瓶のようにいつまでもぽかぽかとしたぬくもりが続きます。真冬でも家全体があたたかく、まるで全館空調のような快適さを得られるようになりました。暑い夏も寒い冬も、自然の恵みを賢く取り入れ、一年中心地よく暮らせる健やかな住まいです。
家事がしやすく、趣味も満喫!暮らしにあわせた回遊性のある空間づくり
将来を考慮し、安心安全のための性能もしっかり確保。耐震構造の補強、ふたりで暮らすのに適度な大きさへの減築やバリアフリー化など、これからの夫婦の暮らしに合わせて設計しました。
減築し、家全体を回遊できる間取りにしたことによって生活動線もコンパクトかつ滑らかに。リビングから洗面室へ、また大容量のウォークインクローゼットへと直接アクセスできるようになり、効率の良い移動で家事の時間も大幅に短縮。床の段差をなくし、引き戸を中心としたバリアフリーの間取りを採用したことも部屋の行き来をスムーズにするポイントとなっています。
また、LDKから広々と続くウッドデッキと庭では、ガーデニングや家庭菜園も楽しめて趣味も充実。空間の使い方や動線計画を工夫することで、のびのびとした暮らしが楽しめるようになりました。
ビフォー・アフター
リノベりす編集部コメント
光と風、木のぬくもりを感じる、見るからに快適なお住まい。減築により生活スペースがシンプルになったことで、おふたりが家に対して求めていることが明確になり、日々の暮らしがより楽しく、豊かになったような印象を受けました。風の通り道を計算した窓の配置やウッドデッキを利用した空間の見せ方など、参考になる要素がいっぱいのリノベーション。生まれ変わったこの家でゆったりと過ごしながら、多趣味なご夫婦が、今後どんな彩りを加えていくのかが楽しみです。