メゾネットマンションを二世帯住宅に！オーダー収納に囲まれたワンルームリノベーション
H2DO一級建築士事務所 (設計)
こちらは上階の子世帯。左の書斎スペースと、一体となっているリビングです。作業に集中したいときは引き戸で仕切り、通常はオープンに使用。木のあたたかみが日々の疲れを癒してくれています。
DATA
個性や価値観など目に見えないものを大事にした家づくり
独立型の同居を叶えるメゾネットタイプ
高齢になった両親と一緒に暮らすため、メゾネットマンションを購入したAさん夫妻。リノベーション会社をインターネットで探し、3社に相談。その中から初対面でイメージの合った、H2DO一級建築士事務所に依頼することにしました。
マンションの5階は両親、6階は共働き夫妻の生活空間にリノベーション。5階6階どちらも、4部屋の間仕切り壁を取り払い、大きなワンルームへ変更しています。そして四方の壁に、片付けやすく防音にもなる、オーダーメイドの収納家具を備え付けました。親世帯は、つまずきや転倒になるものを出来るだけ取り除き、バリアフリーの環境に。就寝時などに使う個室は、建具で仕切れるようにしています。
数枚の引き戸の間仕切りをつくることで、閉めていれば壁の代わりに、開け放つとリビングと一体化します。
壁ではなく建具で仕切る、開放的な一室空間
6階の子世帯は、床や壁付収納をすべてウォールナット色に塗装し、シックで落ち着いた雰囲気に。木自体の存在感があり、程よい色の濃淡で統一感を出しています。フローリングは、足触りがよく、時間とともに味わいを増す無垢板に。一方、家具や建具はコストダウンのため、集成材を選びました。素材は違っても、床色と揃えたことで、空間にしっくり溶け込んでいます。
普段は一室空間をのびのびと使い、書斎で集中して作業するときなどには、臨機応変に仕切れるフレキシブルな住まい。来客時には引き戸を閉めて、プライバシーのある個室もつくれます。「一部屋にしたので風通しがよく、ゆったりしている」と、大満足のAさん夫妻。壁面をぐるりと囲んだ収納も気に入っており、日々便利に使っているそうです。
壁いっぱいの本棚と書斎コーナー。「壁面をすべて収納にしたので、コンセントが足りなかった」とAさん。
全開できるつくりの扉なので、普段はリビングとして使っているスペース。時にはゲストルームにも。
そのほかの画像を見る
ダイニングコーナーの壁には、キッチン、冷蔵庫、洗濯機を組み込みました。
引き戸を閉めると、ますます落ち着いた雰囲気になる書斎。木肌のぬくもりがあふれています。
6階子世帯のトイレは、カラフルなアクセントクロスで、ちょっとレトロな空間に。
5階のリビングは、インテリアや収納棚を明るいカラーでまとめました。四方向の壁面はすべて収納にしています。
イエローの壁紙が鮮やかな5階トイレ。ヘキサゴンタイルで、おしゃれな雰囲気に。
MATERIAL
床：無垢フローリング(LDK)、タイル（トイレ）
この事例のリノベーション会社情報をみる
リノベりす編集部コメント
ウォールナットの色合いが、シックで素敵。また引き戸だけで仕切る、風通しのよいワンルームですね。メゾネットマンションの二世帯住宅は、上下階が階段で程よくつながっています。つかず離れずの距離感が保てるので、お互い快適に暮らせそうです。