部分リノベーションで家族に豊かなつながりが生まれる、「ヒキザン ノ イエ」
H2DO一級建築士事務所 (設計・監理)
吹き抜けをつくることで上下階とのつながりが生まれ、どこにいても子どもの気配を感じることができるように。
DATA
個性や価値観など目に見えないものを大事にした家づくり
こだわりの対面式オープンキッチンは、オーダーメイドで細部まで希望通りに
もっともこだわったのは妻の念願だったオーダーキッチン。ローコストが条件のリノベーションプランの中で、予算的に大きなボリュームを占めるオーダーキッチンを優先的に考え、他の部分とうまく調整しながら予算配分を決定。
もとは壁付きだったキッチンを、セパレートタイプに変更しダイニング側をシンクに。奥の窓近くにコンロを持ってくることで、オープンながらも臭い移りが軽減される配置となっています。作業スペースを広く取り、子どもと一緒に料理をすることが可能になりました。
セパレートのキッチンの配置を垂直にすることで、新しい導線が確保できゆったりとキッチンに立つことが可能に。白を基調とした室内に合わせ、キッチンまわりも調和するタイルがコーディネートされています。
減築して吹き抜けを設けることで、家族とのつながりを感じられる家に
もともと小さく間仕切られていたLDK空間の壁を極力取り除き、ひとつながりの広いリビングダイニングにしています。2階部分の床面積を減らして吹き抜けをつくり、縦方向にも広がりを感じられる空間に。吹き抜けがあることにより、2階にあるトップライトからの光もリビングに取り込むことができるので、開放感と明るさの両方を得られます。
オープンキッチンからは、リビングダイニングや2階にある子ども部屋の雰囲気を感じることができ、料理中でも家族の様子をうかがうことができます。
「吹き抜け空間は子どもの気配を感じられるし、オープンキッチンは子どもに目が届くのでリノベーションして良かったです。」と妻。家族の理想が形になり、明るく広いLDKに生まれ変わりました。
夫妻の希望で、ボルダリングの壁を設置。ダイニングとキッチン両方の壁でボルダリングができるので、子どもたちが思い切り遊べます。
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リビングの壁面には、オリジナルの壁面造作家具を設けています。「床にものを置かないようになりました」と妻。
キッチン横の扉を開けると使い勝手の良いパントリーも設けており、大容量の収納が可能に。生活感があふれやすいキッチンですが、スッキリ片付きます。
吹き抜け部分にはトップライトを設置。明るい光がリビングまで降り注ぎます。
オイル塗装のカウンターに埋め込んだ、シンプルな洗面台。水まわりの床はタイルにすることで、掃除が楽になります。
カウンター下に洗濯機を納めて作業スペースを広くしました。混雑しがちな朝でも、家族並んで準備をすることができます。
ビフォー・アフター
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リノベりす編集部コメント
あえて減築をすることで、家族とのつながりが感じられる家になりました。子どもたちと料理をすることも考えてつくられた広いオーダーキッチンやボルダリングの壁など、いつも子どもが家族の中心になれるように考えられた家ですね。