2世帯住宅のワンフロアを「回廊」で北側にも光と風が届く快適空間に！
スタイル工房 (設計・施工)
LDの床はクリア仕上げのナラ無垢フローリング。日当たりのいい窓側はフロアタイルで仕上げて、ティータイムを楽しんだり、室内干しができるインナーテラス風のスペースに。壁掛けにしたテレビは、モールテックスで仕上げた造作カウンターと組み合わせてすっきりと。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
家族との新生活のために実家をリノベーション！
転勤先から東京に戻ることになり、都内の実家に家族4人で暮らすことにしたTさん。実家は鉄骨造の3階建てで、二世帯で暮らせるつくりでありながら、世帯ごとの独立性が低い間取りだった。そこで2階のフロア全体をTさん家族の専用スペースにすべく、リノベーションを行うことにした。
リノベ会社は知人から紹介されたスタイル工房に決定。実家の建物は南北に細長く、北側に光と風が届きにくいという問題点があったが、「特殊なつくりのわが家でも暮らすのが楽しくなるような提案をしてくださり、そのプランが気に入ってお願いすることにしました」とTさん。施工事例が豊富で、さまざまなタイプのリノベーションを手がけていることも安心感につながったという。
以前は和室の茶の間だった場所にDKを新設。南北に細長い建物の南側をLDKゾーンとし、北側は個室ゾーンに。キッチンの壁は北欧テイストのブルーグレーのタイルで仕上げた。
自然素材や細長い形状を生かしたプランで快適な住まいに
スタイル工房のプランナーは、階段を境に南北に分断されていた間取りを細い路地のような回廊でつなげるプランを提案。この回廊が、南側のLDKゾーンと北側の個室ゾーンを行き来する楽しさをもたらした。回廊は光と風の通り道にもなり、アール壁に光が反射して趣のある空間を生み出している。
さらに壁の一部には珪藻土を、床には無垢床をチョイス。「呼吸する」自然素材を採用し、すがすがしさと安心感のある住環境になった。通りに面した南側の窓辺に光をさえぎらずに目隠しできるパーテーションを設けたり、北側の静かで落ち着いたゾーンに寝室兼ワークスペースを設けるなど、南北に細長い形状を生かしたプランも功を奏して、毎日を快適に過ごせる住まいが完成した。
交通量の多い通りに面しているLDK。光をさえぎらずに外からの視線をカットできるグリーンパーテーションを造作した。
天井は鉄骨造のデッキプレートを現しに。白く塗装して広がり感を持たせている。キッチンの床はフロアタイル仕上げに。
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キッチンはコンパクトなII型タイプ。テーブルを横並びにするレイアウトで、省スペースと配膳時などの家事ラクを実現。
南側の大きな窓からの光が届く、明るく開放的なキッチン。シンクのすぐ後ろにコンロがある、作業効率の高いレイアウトを採用した。
洗面室はキッチンからも回廊側からもアクセスでき、朝の身支度がスムーズ。洗面台はタモ材で造作し、タイルをアクセントに。
浴室と隣接する洗面室は、収納スペースだった場所に新設したもの。キッチンを含めた水回りが一カ所にまとまり、家事効率がアップ。
位置は変えずに入り口に手洗いを新設したトイレ。手洗いは回廊とオープンにつながっているため、ゲストにも使ってもらいやすい。
LDKの入り口付近には、壁をアールに仕上げた納戸がある。手前は子どもたちのスタディスペース。
LDKの出入り口を回廊側から見たところ。左手にはホームエレベーターが。以前はここを境に2つのキッチン＆食事室があった。
階段で南北に分断されていた間取りを細い路地のような回廊でつなぎ、手前の子ども部屋にもアール壁を採用。室内窓も設置した。
引き戸を開け放すと回廊との一体感が得られる子ども部屋。将来、壁を立てて2部屋に分けられるつくりにしている。
北側の個室ゾーンの突き当たりに設けた寝室。子ども部屋との間には室内窓を設置。一角には在宅勤務用のワークスペースも設けた。
MATERIAL
床：ナラ無垢材
壁：珪藻土（一部）
テレビ台：モールテックス
INSTRUMENTS
キッチン：グラフテクト
浴室、トイレ：TOTO
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