老朽化と寒さが気になる住まいを「昭和レトロ」がテーマの快適空間に！
スタイル工房 (設計・施工)
一時は2階に設けることも検討したLDKは、夏の暑さも考慮しつつ、将来、1階だけで暮らすこともできるようにと1階に。床は床暖房対応のオーク三層フローリング。両親から受け継いだレトロな広告ポスターの定位置もできた。
DATA
物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー
リノベの依頼先は2×4住宅の実績が豊富な会社を選択
妻の実家の近くに1989年築の中古住宅を購入したTさん夫妻。それからおよそ18年の間に、夫の単身での海外赴任や3人の子どもの独立などを経験。築30年以上となった住まいは老朽化が進み、「この先は転勤もなさそうだし、今後の親との同居や自分たちの将来を考えてリノベに踏み切りました」（Tさん）。
Tさん宅が2×4住宅だったことから、リノベ会社は2×4住宅の実績が豊富な会社をリサーチ。その過程で出会ったのがスタイル工房だった。
担当者は事前に構造をしっかりと確認。Tさん夫妻からの「広いリビングを軸にした明るく開放的な住まい」「冬も暖かく過ごせる住まい」というリクエストをもとにプランニングを進めていった。
以前は細かく仕切られていた1階を、ひと続きのLDKに変更。独立型だったキッチンはリビング側に移動して開放的なオープンキッチンにし、以前キッチンのあった場所は小上がりの和室に。
夫婦2人での暮らしが充実する、快適な住まいが完成
もともと１階の間取りは、独立キッチン、ダイニング、茶の間や客間用の和室という昔ながらのスタイル。リノベで壁を取り払い、1階全体を広々としたLDKに変更した。
リビングと一体のII型のオープンキッチンは、「ぐるりと回遊もできて、少ない移動ですむのでお料理がはかどります」と大好評。キッチンがあった場所に新設した小上がりの和室は、ひと休みしたい時に横になったり、ベンチのように腰かけてキッチンに立つ家族とおしゃべりしたりと、さまざまな場面で重宝している。
ワンルームの広いLDKの実現と合わせて、Tさん夫妻は夏の暑さや冬の寒さ対策のために断熱性能を高めることも希望。リビングの窓には、Low-E複層ガラス入りのアルミ樹脂複合サッシを採用し、床下には断熱材を追加。床暖房も設置したので冬の寒さはすっかり解消された。
建具や照明などでレトロな和の雰囲気をプラスして、インテリアも好みのスタイルに。これからの夫婦2人での暮らしが充実する、快適な住まいが完成した。
和室だった場所をリビングに。テレビ側の窓はスリット窓に変更。採光と通風のため、階段室との間仕切り壁には開口を設けた。
キッチンはシンクとコンロを振り分けたII型に。面材と壁面のタイルの色はボルドー系で統一。住まい全体のテーマカラーにした。
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立ち上がりをつけた腰壁が、リビング側からキッチンが丸見えになるのを防止。床は水はねが気にならないフロアタイルに。
ダイニングスペースの壁面には、家電や食器用の収納棚を造作。冷蔵庫置き場も組み込んですっきりと。
3枚引き戸で閉め切ることもできる、広さ3畳ほどの小上がりの和室。奥の出窓にはインナーサッシを追加して断熱性をアップ。
下部をオープンなつくりにしたシンプルな洗面台は、水がかりと天板に使ったタイルがポイントに。左手には脱衣室と浴室がある。
洗面室と脱衣室を分けたので、家族が入浴中でも洗面室が使える。浴室は既存の窓を生かしながら出入り口や浴槽の位置を変更。
洗面室の隣から玄関ホール近くに移動した1階のトイレ。壁は桜色のクロスで仕上げ、天井は調湿機能のある珪藻土に。
2階のトイレのクロスはシックなグリーン。2階の間取り変更に合わせて向きを90度変更し、出入り口は引き戸に。
夫妻の個室と、将来母親を迎えるための部屋などを設けた2階。床は、柔らかく、あたたかみのある雰囲気のコルクタイルに。
シューズクローゼットを新設した玄関。ホールに面したLDKの扉は、型板ガラスと無垢材を組み合わせた味わいのある引き戸に。
MATERIAL
床：オーク三層フローリング、コルクタイル
INSTRUMENTS
キッチン、浴室、トイレ：TOTO
洗面台：造作
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