一人で心地よく暮らせる絶妙なサイズ感。モダンな中に和テイストを取り入れて
DATA
以前は、一般的なファミリータイプの2LDKを新築で購入して住んでいたというKさん。一昨年、実家の近くに移り住むために物件探しをスタートし、初めて中古マンション+リノベーションという選択肢を知ったという。
「間取りも内装もかなり自由に変えられることがわかり、魅力を感じました。リビタの「フルサポートシステム」を活用し、物件探しから設計者探し、リノベーションまでトータルにアドバイスを受けながら進めました」とKさん。
リビタの「フルサポートサービス」を利用し、当時住んでいたマンションの売却と、次に住む物件探しを同時進行。エリアを実家付近に絞り、最寄りに周辺が開けた地上駅のある、6階建て以上のマンションを探した。12物件を内見した結果、現在の住まいに出会う。決め手は、3階だが高台にあって眺望、採光がよいことと、管理体制のよさ。
回遊型の動線に沿って部屋と収納がまとまる
設計を担当した山田悦子さんは、「昭和な家をつくりたい」「クロゼットは動線沿いがいい」という要望をもとにプランを練った。その結果、格子、障子、江戸唐紙のほか、長押や鴨居を彷彿とさせる部材などがあしらわれ、モダンと和の雰囲気がほどよく融合した住まいに仕上がった。
Kさんは、仕事で日本古来の良いモノに触れる機会が多く、プライベートでも使っていきたいという。強く意識はしなかったというものの、選んだ内装の部材ひとつひとつに、その気持ちが表れているようだ。
間取りや動線は、多忙なKさんの生活に合わせ、効率的に生活できるよう計画された。リビングダイニング、寝室、大型のクロゼット、洗面、バスルームまでを一直線に並べ、就寝から出勤前までの準備をスムーズにしている。「キッチンを含め、全部屋と収納が回遊型の通路に沿ってコンパクトにまとまっています。準備や片付け、掃除も一周すれば終わり。とても便利です」。
atelier etsuko(アトリエ エツコ) 山田悦子さんは1972年兵庫県まれ。moriko kira architect (オランダ)を経て2007年に独立。リノベ文化が根付くオランダでの経験が帰国後の仕事のベースに。昨年の長女誕生以降、内装、収納、生活動線のことや子ども部屋について、より深く考えるようになったという 東京都杉並区和泉4-47-15平澤ビル4F telephone*03.6795.8225 http://www.a-etsuko.jp/
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:無垢フローリング
壁:クロス、漆喰、江戸唐紙
天井:クロス、塗装
INSTRUMENTS
*キッチン
IHコンロ:パナソニック電工
レンジフード:ハーツ
水栓:INAX
*サニタリー
ユニットバス:INAX
トイレ、水栓:TOTO
洗面:ekrea