既存を生かしたリノベーションで、グレイッシュで絵になる住まいに。
錬(れん) (設計・施工)
DATA
間取り図
もともとの空間を生かしながら、すみずみまで住み手のセンスが行きわたったリノベーションです。空間を魅力的にするのは、自分らしさ。好きな素材やデザインを盛り込みつつ、これからカスタムしていく楽しさを残しています。
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
既存を生かし、必要な部分リノベーションで理想的な住まいに
12年前にフルリフォーム済みのマンションを、既存を生かしながら部分リノベーション。床やワークスペース部分はそのまま使い、大がかりな壁の移動はせず好みの住まいに改修しました。
暮らしの要となるLDKは、キッチンのレイアウトを変え、一つの空間に暮らしをつくるプラン。スペースに無駄のないI型のキッチンとアイランドカウンターを組み合わせ、ゆったりとした大空間が生まれています。カウンターを囲む木製の枠は使い込まれたような素材で、味のある表情に。LDKのフォーカルポイントとして、印象的に造りつけています。
また光を楽しめる窓まわりの演出も、洗練された雰囲気に。白い窓枠のデザインとカーテン越しのやわらかな光が、シャビーシックな空間を魅力的に見せています。
好きなものを散りばめて、フレンチシックな世界観を実現
住まい全体はアンティークのようなくすんだ色で、洋書の1ページのような、こなれ感のあるインテリア。その立役者はセンスのいい家具や小物、ランプや布などです。グレイッシュなカラーコーディネートで、大人っぽい雰囲気に。エレガントな雰囲気をもちながら、アンティークの素材感を効果的にアレンジしています。
またDIYが趣味である妻のために、自分を表現できる余白を残しました。床や壁、天井など住まいを構成する内装材はシンプルにまとめ、インテリアの変化に対応できるように。あえて作りこみすぎず、自分の手で、居心地のよい空間をつくり上げていく幸せな時間。そのときどきの感性にフィットするよう、住まい手によって進化が繰り返されます。
ビフォー・アフター
MATERIAL
壁:擬石タイル(リビング一部)、クロス(寝室)、タイル(洗面台一部)
リノベりす編集部コメント
無理のない部分リノベーションで、既存の内装の良さを生かしつつ、個性あふれる空間に仕上がっていますね。たくさんのものがあっても、色や素材のトーンが揃っているから、すっきりとした印象です。これで完成ではなくDIYを駆使して、家族と一緒に成長していく家になりそうです。