メゾネットをリノベして、夫婦がほどよい距離感で暮らす

山手線の駅から5分程の坂の中腹に建つヴィンテージマンション。手入れが行き届いたそのマンションにKさん夫妻は一匹の猫と暮らしている。 「夫の職場に近い都心に家を持ちたいと、結婚当初から考えてはいたのですが、なかなか具体的に話が進まず…。そんな中、たまたまインターネットでこの家の情報を見つけたんです。見つけた瞬間に“ここなら絶対に夫も気に入る！”と思いました」と妻。さっそく、ふたりで物件を見に行ってみると、妻の予想どおり？ に夫が物件にひと目惚れ。

「通勤に便利で、環境が抜群。古くて趣のあるマンションの雰囲気も気に入りました。マンションなのに、部屋が上下階に分かれていて、そのうえ専有庭もある。一戸建てで育った僕には魅力的でした」と夫は振り返る。

専有庭のある下階をLDKに。上階にプライベートスペースを

水回りは前の所有者がリフォーム済み。どの部屋も比較的きれいな状態で内見当初、「そのままでも住めるかも」と思ったという。「でも、フローリングは無垢のものに張り替えたかった。床暖房もどうしても入れたかったんです」と妻。結局、ほかにも細かいところが気になりだし、本格的なリノベを決意。 「同じマンションの一室を『リノまま』がリノベーションしていたことを偶然知って。ほかの業者にも相談したのですが、『リノまま』がいちばん、自分たちの要望をかなえてくれそうだと感じ、お願いすることにしました」

Kさんたちは1階をLDKに、2階をプライベートスペースとして使うことに。2階には寝室とサニタリールームのほか、趣味の音楽を楽しめるリスニングルームを設けた。「1階と2階でそれぞれが好きなことをしていても、気配を感じながら過ごすことができる。お互いのプライバシーが程よく守られている気がしますね。夫婦だって良い時ばかりじゃないでしょ？ 口喧嘩をした時も、実はすごく便利なの！（笑）」と、Kさん夫妻は冗談交じりに語ってくれた。

撮影／遠藤宏

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