本やフィギュアに囲まれて。「並べて見せる」小上がりリビングが憩いのマンションリノベーション
ハコリノベ (設計・施工)
DATA
間取り図
時間がたつほど好きになる。そんなお気に入りの「ハコ」をつくる
好きなものに囲まれ、楽しく過ごす
夫はフィギュアやポスター、妻はコケシや置物が好きで、2人共通の趣味は本と漫画を読むことだというTさんファミリー。築20年・約73㎡のマンションを、膨大な量のコレクションを並べて愛でる住まいにリノベーションしました。
家族がいちばん長く過ごすリビングは、テレビを置いたソファコーナーに小上がりをつなげ、変化のある空間に。周りの壁いっぱいに棚を設け、どこに何があるか一目でわかるディスプレイ収納としました。片側にはゆるやかな間仕切りを兼ねた本棚を設置。茶室の出入口「躙り口(にじりぐち)」のような開口をつくり、キッチンや洗面スペースからでもアクセスできるようにしています。巧みな素材選びとプランで「和」の趣きに
床・壁・天井などの内装は、畳も障子も使わずとも「和を感じる」ものをセレクト。日本文化の風情に魅力を感じていたこともあり、夫妻は何となくだが住みたい家のイメージがあったのだそう。そのイメージを設計担当者が具体的にプランや素材に反映することで、どこか懐かしい佇まいの空間に仕上げています。
床は無垢フローリングに使い込まれたような塗装を施し、リビング正面の壁にはざっくりした大谷石を使用。部屋のあらゆる場所に、屋久島産の杉、ラワン、シナベニヤと天然の木材をふんだんに取り入れました。小上がりをつくる、ソファをロータイプにするなど、インテリア全体を床に近づけて、和の雰囲気をつくり上げています。MATERIAL
床:無垢材+遮音マットL40+チーク色とオーク色の中間色を塗装(リビング、ダイニング、洗面)、フロアタイル(タジマモルタルライク702/キッチン、トイレ、脱衣所)、カーペット(クローゼット、個室)、大谷石(玄関)
小上がり:造作(シナベニヤ、オーダークッション)
本棚:造作(ラワン+クリア塗装)
建具:造作(アイアン+ガラス、ラワン+クリア塗装)
リノベりす編集部コメント
本やフィギュア、ポスターなどが絶妙なバランスで収納され、それがインテリアとして見事に活かされていると思います。小上がりのリビングは、読書にお昼寝にと居心地が良さそうですね。