上下階の間取りを逆転!明るいリビングを叶えたスケルトンリノベーション
駿河屋 (設計・施工)
DATA
間取り図
創業1657年。心と身体と環境にいい家づくりを目指す
間取り一新、リビングダイニングを2階へ
東京の下町に暮らすFさんファミリー。これまで、1階のリビングダイニングは、昼間でも照明をつけないと暗く、風通しも十分ではありませんでした。一方、2階は南面にバルコニーやコーナー出窓があるため、比較的日当たりが良く、4方向の窓が風の通り道になり、空気の流れが確保できそうです。
そこで、上下階の間取りを逆転し、リビングダイニングを2階に移動するリノベーションを実施。1階には寝室や子ども部屋、クローゼットなど、それほど採光が必要ない部屋を配置しています。あわせて、二重窓を始めとする断熱改修をおこない、快適性をアップ。さらに心地よい暖かさを感じられる床暖房も取り入れ、冬の寒さを改善しています。
自然素材から心地よさが伝わる、くつろぎのスペース
明るく開放的、晴れやかな雰囲気の2階。壁やドアを少なくし、元は和室と2つの洋室だったスペースをほぼワンルームのLDKにすることで、広さと日当たりを得ています。家族が長い時間を過ごすリビングは、天井板を取り払って、勾配天井に。年月を経た梁は、インテリアの一部として、空間にリズムをもたらしています。また、新たな仕上げ材には、天竜杉やヒノキ、北海道産の珪藻土など厳選された自然素材をふんだんに使用。本物ならではの安心感と手触りが、心地よい空間をつくり上げています。
そんなリラックスできる部屋の片隅に、子どものための譜面台を並べました。バイオリンの音色が、温もりのある素材と響き合い、家でのレッスンが楽しくできそうです。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:静岡県天竜杉(新月再罰・天然乾燥)ヒノキ(床暖房対応:リビングダイニング)、タイル(玄関)コルク(キッチン、洗面室)
壁:北海道稚内産珪藻土
天井:布クロス
屋根:ガルバリウム鋼板
INSTRUMENTS
トイレ:TOTO・ネオレスト(1階)、Panasonic・アラウーノ(2階)
キッチン:クリナップ・クリンレディ
玄関ドア:LIXIL
リノベりす編集部コメント
家族いこいの場リビングダイニングを、2階に移動したことで、日当たりや風通しが大きく改善されています。家は変えていないのに、暮らしの質がグンと上がりました。まさにリノベーションの醍醐味かもしれませんね。