19/07/15 20:00 投稿
「仕切らない」「ワンルーム」がリノベーションのトレンドに。｜2019上半期ランキング
リノベのトレンド
2019年上半期、人気の高かったリノベーション事例TOP5を発表します。今回は、思い切って壁も扉も少なくしたワンルームのような住まいが上位にランクイン！仕切りを全部なくすのではなく、室内窓や透明な建具で、程よくつながっっているところが特徴です。デザインでは、安定した人気のインダストリアル。自分好みにアレンジしながら取り入れている事例に注目が集まりました。
1位：古いものの魅力を生かす、居心地のよいインダストリアル [インテリックス空間設計]
2018年上半期で一番注目を集めたのは、アンティーク家具が映えるインダストリアルな雰囲気のリノベーション。「イチから自分で好きなように」と中古×リノベを選び、祖母から受け継いだ茶箱など、古い味わいが引き立つ空間をつくり上げています。経年変化で魅力を増したコンクリート天井、モールテックスのキッチン、グレー木枠の室内窓など、シンプルながらクールな印象のインテリアに。間取りは、LDKや寝室、インナーテラスに扉をつけず、壁で緩やかに仕切るワンルームに再構成し、いつでもどこでも愛猫が自由に過ごせる住まいになっています。
2位：海外のアパルトマンのようなワンルームリノベ [CLOCK(クロック)]
第2位は、透明感のあるドアや室内窓を用いて、明るくのびやかな住まいをつくったリノベーション。海外のアパルトマンをイメージしたという部屋は、無垢のフローリングやコンクリートの天井など素材感にあふれています。仕切りのない空間に、ソファやテーブルを並べて居心地のよいコーナーをつくり、一角にはオープンなキッチンを配置。L型とアイランド型をミックスしたオリジナルで、家事動線がよく、多人数でも作業がしやすいので、ホームパーティーにも活躍しています。このキッチン以外の水まわりは既存を利用。施主支給も上手に使い、コストバランスの考えられた事例として注目を集めました。
3位：家族みんなが快適！ぐるぐる回れる白い箱 [ゼロリノベ]
現代アートが並ぶ美術館のような「白い箱」をイメージしたフルリノベーション。思い通りのエリアで見つけた中古マンションは、細かく分かれた間取りだったため、オープンなLDKと寝室に変更。直線的なデザインと白い壁で囲まれたシンプルな空間をつくり、好みの家具や雑貨、観葉植物で自分たちらしい色を加えています。寝室は、リビングと書斎に向けて2か所の開口を設け、光や風が通り抜ける気持ちのよい場所に。さらにキッチンからパントリー、ランドリールーム、洗面室まで動線をつなげたことで、家じゅうを回遊できるようにしています。
4位：インダストリアルに囲まれて、空間と家族を結ぶ家 [スタイル工房]
築10年と比較的新しいマンションを、家族が「ツナガル」住まいにリノベーション。セミクローズドキッチンをダイニングとつながるオープンタイプに変更し、子どもを見守れるレイアウトに。和室を撤去したことで、リビングとダイニングキッチンがつながる大空間に生まれ変わっています。リビングと子ども室の間仕切りには、室内窓を設置。ガラス越しに姿が見えるので、自然に家族とつながる仕掛けです。床壁天井の内装は、手持ちの家具の色調に合わせて統一感のある仕上げに。梁やダクト、アイアン、モルタルなどインダストリアルなアイテムも加えています。
5位：オープンでくつろげる空間に、回遊式のキッチンをプラス
最後は、部屋の線引きを変え、広々としたLDKを手に入れたリノベーション。和室と廊下をリビングに取り込み、家じゅうに光が届く間取りに再構築。キッチンの壁も撤去し、約22帖の開放的なLDKが実現しています。キッチンは向きを90度変え、腰壁付きのアイランド型に。そこには特別にオーダーしたダイニングテーブルを設置しています。ライトグレーの長方形タイルとホワイトの目地をアクセントに、笠木の色とテーブルの色を揃えた雰囲気のあるキッチンコーナー。回遊できる動線も生まれ、家事も子育ても楽しくできる家になりました。
タイル張りのアイランドキッチンを配した、シンプルシックなマンションリノベーション
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リノベりす編集部コメント
2019年上半期の人気ランキング、いかかでしたでしょうか？今回は、既存の建物の良さを生かしつつ、自分らしい暮らしができる間取りにリノベーションした事例が人気でした。そのため5事例すべてが「フル」リノベーション。壁紙や設備を変えるだけではなく、好きなインテリアや間取りを実現したいという人が増えているのかもしれません。予算を考えながら、市販品の活用や素材の検討をすることも、リノベーションの楽しみのひとつ。「リノベりす」では、さまざまなフルリノベーション事例を見ることができますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。