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オトナリノベの基礎知識2/3

リノベーション・ゼミナール

今の暮らしをもっとよくしたいと思っているあなた。 いまどきはリフォームをバージョンアップした リノベーションという方法があるのをご存知ですか。 「でも具体的にどこからどうしたらいいのかわからない」。当然です。 ここでは、リノベーションの基本的な知識をご紹介します。 今の家をどんな風に変身させられるのか 想像してみてください。

イラスト=大島健二 Kenji Oshima(OCM一級建築士事務所)
構成・文=大山直美 Naomi Oyamatext atsuko tanaka

<基礎知識その1>
戸建てかマンションか、構造によっても リノベできる範囲が異なる

リノベによって変えられる部分は、戸建てとマンションでは大きく異なる。戸建ては、法規上の制限を守り、予算をかけさえすれば、ほぼ何でもできる。一方マンションで変えられるのは専有部である住戸内のみ。窓サッシ、バルコニー、共有の配管、玄関ドアの外側などは共有部に当たるため、手を加えることはできない。また、床はカーペットに限るといった管理規約を設けているマンションもあるので要注意。いずれにせよ、改修工事を行う際には管理組合の許可が必要になるが、購入前にそのあたりをよく調べておこう。
また、構造の種類も要チェックだ。たとえば、同じ木造の戸建てでも、柱や梁で建物を支える在来工法(木造軸組工法)でなく、壁で支える2×2(ツーバイフォー)工法だと、壁が取り払えないこともあるため、大きな間取り変更はしにくい。マンションでも同様に、壁式幸三だと間仕切り壁が動かせず、大空間がつくりにくいことが多い。

戸建て住宅の場合

(1) 〇屋根を替える
葺き替えや防水のやり替えも可能だが、形状の変更はコストがかかる

(2) △間仕切り壁をなくす
同じ木造でも在来工法(木造軸組工法)は自由度が高いが、2×4工法だと壁が抜けない場合がある

(3) 〇ロフトを設ける
高さや面積に制限がある

(4) △増築する
建ぺい率や容積率、斜線規制など法規上の制限をクリアすれば可能

(5) △窓を増やす・大きくする 〇サッシやガラスの交換
建物の強度に影響がない程度なら窓の数を増やしたり大きくしたりすることは可能。 断熱サッシや複層ガラスに替えれば断熱性も向上

(6) 〇外壁を替える
材料の変更も可能

(7) △吹き抜けの新設
構造によっては可能だが、建物の強度を十分確保する必要がある

(8) 〇デッキの設置
延床面積に算入されないので敷地に余裕があればOK

(9) 〇断熱性の向上
床・壁・天井に断熱材を十分に充填すれば断熱性能を上げられる

(10) 〇水回りの移動
1階から2階へ移すことも可能

(11) 〇耐震性の向上
柱や梁を補強したり、基礎をやり替えることも可能

マンションの場合

(1) ×玄関ドアの交換
外側は共用部分なので、交換は不可。ドア内側の塗装はOK

(2) △天井を高く
天井裏に余裕があれば天井板を抜いて高くできる

(3) △間仕切り壁をなくす
壁式構造のマンションは壁が抜けないこともあるので要確認

(4) △住戸内の配管や換気扇の移動
移動距離が長くなると水の流れや排気能力が悪くなることがある

(5) ×共用配管の移動
給排水、ガス管、電気配管などいずれも移動不可

(6) 〇コンセントや照明の移動
増設の場合は電気容量をオーバーしないよう要注意

(7) △エアコンの移設
配管のための穴があるかどうか確認

(7) △フローリングに張り替え
遮音のため、カーペット以外は禁止とか、1階のみフローリングOKのマンションも。管理組合に事前に確認を

(9) ×窓サッシの交換
共用部分なので交換は不可。ガラス自体は替えられるかどうか管理組合に確認を

(10) ×バルコニーの造作
共用部分であり、避難通路になるため、サンルームや固定式のデッキの設置は不可

<別冊住まいの設計228 リライフプラス特別編集 オトナリノベーションNo.1掲載>

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